連載【ゴールドウイングの系譜】。今回は2代目 GL1100の紹介していこう。このモデルから生産拠点を米国(Honda of America Manufacturing)に移し、ロングツーリング指向の強いモデルとなっていった。

ホンダの最大排気量車として燦然と輝く「GOLDWING」。日本の歴史に大型スポーツツアラーという新しいジャンルを築き、発売開始から40年以上という長い歴史を持つバイクである。
この連載では、アスリートのように鍛え上げられ、力強くシャープな「GOLDWING」の生い立ちから現在までを紹介していく。

連載【ゴールドウイングの系譜Vol.1】はこちらから

●水冷4ストロークOHC2バルブ水平対向4気筒●1,084㏄●81PS/7,000rpm●8.97㎏-m/5,500rpm●266㎏●20L●795㎜●110/90-19・130/90-17

2代目 GL1100 (1980)

排気量を10%アップし、綿密に計算されたリファインを加えることで、ロードスポーツカテゴリーから正真正銘のツーリングカテゴリーへと進化した。

排気量を100cc上げてパワーもトルクも増大したが、発生回転数を低く抑えて、よりツーリング向けとなった。

エンジンは、パワーよりもトルクを重視。エアサスの装備のほか、ホイールベースを延長し前後シートの快適性を向上するなど、ツアラーとしてのキャラを際立たせた。

水温計やガソリン計を装備。当時としてはゴージャス感の強いメーター系。タコメーターのレッドゾーンは8,000rpmと下げられている。

また、カウルやサイドバッグを装備したInterstate(インターステート)をラインアップしたのもこのモデルからだ。このモデルも日本での販売はない。

ロングツーリング時の2人乗りも考慮に入れ、シートも段差を設けたキング&クイーンシートとなった。

お次は3代目。次回もお楽しみに。