ホンダが世界に誇る名車スーパーカブ。その伝統を継ぎながらも125ccの新しい心臓部を得たうえ、これまではなかったディスクブレーキや、専用アルミキャストホイール、さらにLEDを採用したヘッドライトやスマートキーシステムなどの最先端の装備を取り入れて生まれ変わったのが最新のスーパーカブC125。
そのスーパーカブC125を手に入れた1人のサラリーマンはこう叫んだ。「世界をこの目で見たいんだ!!」
オートバイ2018年10月号別冊付録(第84巻第15号)「INSPIRATION」(東本昌平先生作)より
©東本昌平先生・モーターマガジン社 / デジタル編集:楠雅彦@ロレンス編集部

2017年の東京モーターショーで鮮烈なデビューを飾り、世界中のファンの注目を浴びたスーパーカブC125。ついに、9月 日から販売が開始されることになった。

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「世界一周?これで?」僕の夢を聞いた同僚たちは呆れた様子を隠さなかった。

スーパーカブで世界一周の旅に出る。
僕が計画を明かすと、同僚たちは”何言ってるの、こいつ?”という表情をした。

「世界一周!?これで?」
「うん!」と僕は答えた。

「カブだぜ?」という同僚に僕はちょっとムキになって言い返した。「スーパー。スーパーカブだよ」

飛行機でどこへでもいける時代に、バイク、しかも125ccにアップされたとはいえスーパーカブ一台で世界一周旅行に出かけるなんて酔狂極まりない。同僚たちは口々にそう言った。やめとけよと。

でも、僕の決心は固い。旅行じゃない、旅なんだ。スーパーカブと共に世界に出るんだ。
世界をこの目で見る。世界をこの目で見たいんだ。

世界をこの目でみてやる。若者とスーパーカブの旅が始まる

周囲の嘲笑や制止を振り切って、結局僕はスーパーカブとともに世界への旅に出た。
目的地もゴールもない。旅だからさ。

どんな景色が僕を待っているのか。そうさ、いつだって、その先のことしか考えない。
どこまでも駆け抜けていく、スーパーカブと一緒に。

熱帯から砂漠へ。砂漠から極点へ。僕の旅はどこまでも続く。