連載『ホンダ偏愛主義』。自他共に認めるホンダマニア・元Motor Magazine誌編集部員でフリーランスライターの河原良雄氏が、ホンダを愛するようになった理由を、自身の経験を元に紐解きます。第20回は、「グッズへのこだわり」です。(デジタル編集:A Little Honda編集部)

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ホンダが好きになると周辺のパーツやグッズに目が行くようになる。それはアーティストに憧れて関連のTシャツやタオルを手に入れるのと同じかもしれない……。

私の友人Tは10年ほど前からホンダ党になった。私に感化されビートオーナーとなってからだ。彼にとって初ホンダ車とあって、優しい私は記念にビートのミニカーをプレゼントした。もともと凝り性だった彼はそこから一気にビートのミニカーを全色揃える。

さらにHマークステッカーを身の回りの持ち物に貼り始めたのである。今ではS660も愛車リストに加え、ミニカーはもとよりS660関連グッズの収集にも邁進している。

自分が乗っているホンダ車のミニカーは手に入れたい。それも同じカラーリングでだ。仕事柄、自動車博物館に行く機会が多い(Motor Magazine誌で連載中。ご一読ください)。ので、必ずチェックを入れるのがミュージアムショップだ。

そこでのミニカー探しは楽しい。ホンダ車は言うに及ばず、思わぬお宝に巡り合う可能性はオモチャ屋さんより高い。先日もツインリンクもてぎ内のホンダコレクションホールでCR-Xデルソルをゲットした。それもレッドのSiRと今持っているクルマと同じ仕様である。

デルソルはマイナーな存在ゆえ、めったにお目に掛からない。だから発見した時は小躍りして喜んだものだ。同行していた編集者も「良かったですね」(ちょっと冷静に)と称えてくれた。コレクションホールはホンダ党なら要チェックだ。そう、旧いモデルに関しては「あった!」と発見したらためらわずに買っておくこと。復刻版が現れる確率は極めて低いから。マイナーな車種はなおさらである。

トミカも欠かせないアイテムだ。スケールが統一されていないものの、格安のワンコイン以下で手に入るのは嬉しい。

新製品はホームページのチェックが欠かせないが、入手方法としてはデパートのオモチャコーナーがおススメ。きちんと並べられているから選びやすい。私はS660の限定版イエローもここで購入した。最近では18年モデルのスーパーカブ(♯87)は、スタンドまで付いていて“よくできました”のハンコをあげたい。

今時はマイナーなアイテムだけどキーホルダーも魅力的だ。

旧いホンダ車ならシンプルにHマークだけとか、宗一郎さんが飛行機に憧れたからというウイングマーク入りが似合う。また、愛車のボディカラーに合わせて選ぶのもいいし、複数所有ならリングがいくつも付いたタイプもおススメだ。レーシングをはじめとしたHONDAステッカーの類も、実際に貼らなくっても持っているだけでもホンダ党は満足するはず。

私のお宝はビートのカムシャフトである。リコールの際に新品に交換。だから自分で回していたカムそのものなのだ。ビートに関しては純正ハンドルやシフトノブなどもキープしているけど、カムは部屋に飾ればオブジェになるだけに気に入っている。

ホンダ党はHマークがどこかに入っている物が手元にあれば、それだけで幸せを感じるものなんです。

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