750ccの成功をベースに4気筒=CBと言われる時代に突入するが、免許制度の変更(中型二輪の制定)があり、中型車はコストのかからない2気筒車へと変化していく。

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750ccを模した中~大排気量車の4気筒化で人気を高める

CB750FOURの世界的なヒットに自信を深めたホンダは、1971年に500cc、1972年に350cc、1974年に400ccと500からスケールアップされた550cc(タイトルカットの掲載)と、並列4気筒モデルをシリーズ展開した。

中でも、シリーズ他車と異なり、低めのコンチネンタルハンドルにバックステップ、集合マフラーでカフェレーサー風にまとめられたCB400FOURは、そのスタイリッシュなフォルムと4気筒ならではの滑らかな走りで人気を集める。免許制度の変更で1976年に408ccから398ccにスケールダウンされたが、当時4気筒集合マフラーのサウンドを楽しめる唯一の中型バイクとしてその人気は高かった。

しかし、ビギナー向けに価格を抑えたいミドルクラスでは、メーカーにとってはコスト高なモデルであり、後継モデルのCB400TホークIIの登場に伴って1977年に生産を中止。それがクラス唯一の4気筒マシンという希少性に再びスポットを当てる結果となって中古車価格が急騰。新車時を上回る価格で取り引きされるプレミアム車のはしりとなった。

DREAM CB500FOUR(1971) 750ccに続く4気筒シリーズの第2弾として登場。「ナナハンは大き過ぎる」というユーザーのために、4気筒の滑らかさと4本マフラーの重厚な排気音を提供した。1974年にはボアを2.5mm広げたCB550FOURにモデルチェンジされた。

DREAM CB350FOUR(1972) 750、500に続く4気筒シリーズ第3弾としてデビュー。当時量産車最小の4気筒エンジンのスムーズな走りはミドルクラスのユーザーにも好評だった。

DREAM CB400FOUR(1974) 350ccの後継モデルとして登場。当時流行のカフェレーサーを思わせるスタイリッシュなフォルムと集合マフラーで注目を集め、『ヨンフォア』の愛称とともに人気を博した。1975年の免許制度改定に合わせ、1976年に408㏄→398㏄へ変更されている。

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