年間100本以上の映画を観る筆者が、今からでも観るべき映画をご紹介。
シャーリー・セロンが華麗でセクシー、そして凶悪な、米ソの冷戦時代の女スパイ ロレーンを見事に演じるアクション映画。
シャーリー・セロンが華麗でセクシー、そして凶悪な、米ソの冷戦時代の女スパイ ロレーンを見事に演じるアクション映画。
壁崩壊直前のベルリンを舞台としたスパイたちの暗躍
MI-6のスパイ、ロレーンは、米ソの東西冷戦の最前線であり、長大な壁によって東西分離されたベルリンに、あるミッションを受けて潜入する。
一つは冷戦の行方を左右するほどの重要機密を持つ人物の西側への脱出、もう一つは東側(共産主義側)に情報を流していると見られる二重スパイの抹殺。
極秘にベルリン入りしたはずのロレーンだったが、到着と同時に拉致されかけるなど、なぜかKGBに情報が漏れまくっている。
果たして彼女はミッションを遂行し、ベルリンを生きて出られるのか?
激しいアクションと、シャーリー・サロンの美しい肢体が魅力の華やかでスリリングなスパイアクション。
女スパイだが色気よりあくまでアクション
本作の見所はなんといってもアクション。派手なCGではなく、よりリアルな乱闘が繰り広げられる。
銃撃戦でも格闘でも、超人的な、というより、実戦的な闘いぶりを見せるロレーンの奮闘を、セロンは美しくも過激に演じる。
セクシーなシーンもあるにはあるが、女スパイだからといって色仕掛けを見せるようなところは微塵もなく、あくまでクールな表情を崩さないまま闘いに挑む姿は、ロレーンがたまたま女性であっただけで、007シリーズやミッションインポッシブルなどの人気スパイ作品と同じようなアクション主体のスパイ映画だ。
とはいえ、セロンの長身は実に見栄えがして、美しい。しなやかな女豹が駆け回っているかのような華やかさが映画全体を覆う。
容赦なく殺意を持って殴りかかってくる男たちに、怯むことなく立ち向かうその姿は、実にクールでたくましい。
オススメの一本だ。