ダラスで暗殺された米国の第35代大統領、ジョン・F・ケネディ(John Fitzgerald "Jack" Kennedy、1917年5月29日 - 1963年11月22日)の妻、ジャクリーン(ジャッキー)は、いかにしてJFKを伝説にしたか。
ナタリー・ポートマンが、ジャッキーを熱演。

志半ばでこの世を去ったJFKの名誉を守るために奮闘した妻ジャクリーンの真実とは

本作は、目の前で夫を殺害されたショックに激しく動揺しながらも、ファーストレディーとして、夫の名誉と、自分たちの未来を守ろうとした、強き女の戦いを描いている。

米国の大統領で、暗殺されたは4人しかいない。
いや、4人もいる、と言うべきか。その中でもリンカーンとケネディについては強い印象をもって記憶している人は多かろうが、残りの2人の大統領を知る者は少ない。
逆に言えば、リンカーンとケネディの知名度は、その悲劇的な最期を差し置いても群を抜いているといえる。

「暗殺された大統領】
第16代アメリカ合衆国大統領:エイブラハム・リンカーン
第20代アメリカ合衆国大統領:ジェームズ・ガーフィールド
第25代アメリカ合衆国大統領:ウィリアム・マッキンリー
第35代アメリカ合衆国大統領:ジョン・F・ケネディ

本作は、JFK暗殺とその後について新聞記者にインタビューされる、遺された妻 ジャッキーの回想という形で描かれる。

3年足らずという短い任期の中で、ほとんどの事業を中途半端にしてこの世を去ることになったJFK。奴隷解放宣言を残した故リンカーン大統領との、残した業績のあまりに大きな違いにジャッキーは、このままでは志半ばにこの世を去った夫の遺志が後世に伝わらない、と危惧し、彼と彼の存在を歴史に刻むことを自らの最後の使命と考えた。

若く、凛々しい大統領の下に、輝かしい才能が集結したケネディ政権は、英国の伝説の王 キング・アーサーの都"キャメロット"にも例えられたが、その名声を残すことに尽力したのは、ジャッキーだった、というストーリーだ。

米国民以外には受けづらい作品

本作はケネディ暗殺をテーマに、妻ジャクリーン・ケネディの視点で 未曾有の悲劇を描いている。
JFKの弟で、当時司法長官だったボビーことロバート・ケネディや、副大統領から大統領に昇格するリンドン・ジョンソンなども登場するが、(僕はこの事件についてかなり詳しい方だが)一般的な日本人には誰が誰だかわからないかもしれない。状況説明も少ないので、人物同士の関係性や、そもそもこの映画がジャクリーンを取り上げている理由さえわからないかもしれない。

なかなかにいい映画ではあるが、ナタリー・ポートマンが主演でなければ日本では公開されることはなかったはずで、かなり観る人を選んでしまう作品であることは間違いない。

映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』予告篇

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