メル・ギブソンが娘のために体を張る元・犯罪者の父親を演じるハードアクション映画。
久しぶりの、”メル・ギブソンらしい”作品
メル・ギブソン演じるジョン・リンクは、トレーラーハウスでタトゥの彫り師をしながら生計を立てていた。かつては裏社会の一員であったが、刑務所暮らしの末にいまは保護観察処分の身だ。
そんな彼の前に、数年前から行方不明になっていた一人娘リディアが現れる。
リディアが犯罪組織のメンバーとトラブルを起こしており、殺し屋にも警察にも追われていると知ったリンクは、彼女と共に決死の逃避行を試みるが・・・。
元犯罪者が娘のためにかつての自分に戻る姿と、(マッドマックスシリーズで知られる)アクションスターとしての役どころを取り戻すメル・ギブソン自身の姿がダブる。
ハーレーを乗り回すメル・ギブソンのアクションが見もの
本作では、荒くれ男が、自分のやんちゃな生活ゆえに道を踏み外してしまった実の娘への贖罪の物語であるが、ストーリーそのものは単純だし、特にメッセージ性が強い作品でもない。
ただひたらすら、メル・ギブソンの いい意味でがさつで荒っぽいアクションを楽しめばいい。
中でも、メル・ギブソン演じる主人公リックがかつての愛車ハーレー・ダビッドソンを取り戻し、娘と二人でノーヘルで走り回るシーンは爽快だ。追いすがる敵のバイク乗りたちをショットガンで撃退するが、シンプルで力強く、マッドマックス時代の彼を彷彿させる。