それじゃあ早速、CBR250RRで走り出します。のんびり走る「道志みち」の軽いツーリングですが、ゆったり流してもスポーツ感に浸れるのがCBR250RRっていうバイクの不思議なところ。その理由って、何だと思う?

ツーリングペースでも楽しい?

ホンダ本社からバイクを借り出して、ふらっと国道413号「道志みち」へ。神奈川県相模原市から山中湖へ抜ける人気のツーリングルートです。

【前編もありますよ!】

街を抜け、風景に緑が多くなってくると津久井湖のあたり。春のこの時期に、最高の快晴の中で走ってるんだから、文句なんてひとつもあるはずないですが……

ちょっと遠回りして津久井湖の三井大橋へ寄り道。やっぱりこういう風景に出会えると「おおー、来てよかったナァ!」ってなります。

で、このあたりから徐々にワインディングが始まるんですけどCBR250RRって本当に不思議。がっつり気合を入れて走らなくても、きちんと「スポーツ感」があるんですよ。

“道志みち”はゆるやかなコーナーからタイトに曲がるコーナーまで変化に富んだワインディングです。しかも、信号がほとんどありません。

その道を飛ばす訳でもなく走るんですけど、CBR250RRってライダーの操作にすべてきちんと反応してくるので、ゆっくりでも「綺麗に走らせる」ことを意識すると、けっこうオモシロいんですよ。

思い通り操ることに集中できる。これが楽しめるのも、純粋にバイクとしての土台がしっかりしているからに他なりません。

パワーだけが自慢じゃないエンジン

水冷DOHCの直列2気筒エンジンは最高出力38馬力。9000回転を超えたあたりから、もう一段フワッと軽くなったように伸びるスポーティさが最高に気持ちいいエンジンです。

だけど、ボクが注目したいのはむしろ常用回転域での粘り強さ!

どうしても最高出力が注目されがちだけど、普通に走っていると6000~8000回転をよく使います。

この回転域での扱いやすさがハンパじゃない。運転が恐ろしくイージーなんです。これ、知られざるCBR250RRの魅力のひとつかもしれません。

あ、でも走行モードを「Sport+」にして、高回転域まで回すと完全に別のバイクみたいになりますから、そのあたりはご注意ください(笑)

のんびり走っていると、こんな感じの風景も目に飛び込んできます。

250ccはやっぱり軽くて気軽だから、こういう風景を見つけると気軽に停まりたくなるのもいいですね。

先を急ぐ訳じゃないから、ちょっと国道を外れてみるのも楽しいですよ?

リッタークラスのスーパースポーツとは違って、ツーリングにも普通に使えるのがCBR250RRっていうバイクなんです。

ひとやすみには「道の駅 どうし」

ところで“道志みち”っていうのは、さっきの津久井湖あたりから山中湖に抜けるまで、ざっくり50kmくらいずっとワインディング状態です。

その中間地点にあるのが、この「道の駅 どうし」なんですが、ここはバイクが超多いんです!

この日は普通に平日だったんですが……

ご覧のとおり(笑)

ライダーが多いから、フラッと走りに出た先で友達もできそうな雰囲気アリアリです。おすすめですよ?

そして「道の駅 どうし」の先は民家も無くなり、山中湖まで一気に駆け抜ける爽快ロード!

知らないうちにペースが上がり気味になります。この区間、自制心がけっこう試されます(笑)

東京都内はもう完全に散りましたけど、4/11日時点でまだまだ桜がたっぷり。得した気分です。

ちなみに道中、グォーン!ってサウンドの大排気量車が度々駆け抜けていきますが、CBR250RRだと普通に走っていても、なんとなくついていけちゃう。

すると前を行くバイクが俄然ヤル気になって走り出すケースが続出(笑)

こっちにはそんなつもりは無いんだけど、この顔、きっと意識されてるんだろうなぁって感じますね(笑)

そして山中湖の長池親水公園に到着。50kmもワインディングが続くとさすがに満足です。富士山もきれいだし、CBR250RRの走りもたっぷり味わえた!

けっこういい感じの満足感。そんなに飛ばしたり攻めたりしてません。

でもスポーツバイクで走る醍醐味を堪能できたと感じるんです。

38馬力っていうパワーをきちんと使って、狙った走行ラインをどれだけイメージ通りに走れるか。

本当に“コントロールする面白さ”に溢れたバイクなんです。

だからツーリングペースでも楽しいんでしょうね!

最後に山中湖を富士山を一望できる「パノラマ台」へ。ツーリングの仕上げには最高ですよ。

でも、実を言うとこのパノラマ台からあと1kmくらい先まで走ると、隠れ絶景ポイントが待っているのってご存知ですか?

せっかく山中湖まで来たなら、ぜひ「パノラマ台のちょっと先」へ立ち寄ってみてくださいね。

こんな風景が待ってますから!

ちなみに帰路は高速道路で一気に帰りました。

高速道路でのCBR250RRは、エキサイティングなサウンドが楽しめます。音もこのバイクの魅力ですから。

それにしても改めて思います。

眺めて満足、走って楽しい、ツーリングも快適! なんて素晴らしいバイクだCBR250RR!?

ABS付きだと80万円の高級車だけど、これはちょっと背伸びして買っても後悔は絶対しないと思う。

もう「走る楽しさ」の塊なんですよ。

スポーツバイクをホンダが本気で作ると、これほどのものになるのか!? って感動します。

みなさんも近所のお店でも試乗会でも何でもいいから一度は乗ってみてください。CBR250RRの走りを知らないのは、バイク乗りとしてちょっと損だと思うから。

だって乗ったら絶対、感動するよ!