両親なし、友達なし、趣味なし。何もない日々を送る女子高生・小熊。彼女はある日、ちょっとしたキッカケで中古のスーパーカブを手に入れるのですが、それは小熊の世界を輝かせる小さくて大きな変化となります。
表情から見て取れる、小熊のさまざまな感情を想像するとキュンとしちゃう、日常と友情の物語。そんなホンダ・スーパーカブ全世界総生産1億台突破記念作品『スーパーカブ』をご紹介。

スニーカー文庫の話題作『スーパーカブ』が漫画になりました

ホンダ・スーパーカブ総生産 全世界1億台突破記念作品として、2017年に角川スニーカー文庫から発表されたトネ・コーケンさんによるライトノベル「スーパーカブ」。バイクファンのみならず、多くの読者に支持されています。

www.amazon.co.jp

そんな注目作品を、イラストレーター兼漫画家として活躍する蟹丹さんがコミカライズ!コミックNewtypeにて連載中です。(2018年4月27日現在)

ストーリー:「ないないの女の子」

物語の主人公は、山梨県北杜市に住む女子高生・小熊。
第1話は、小熊の母親が失踪してしまうところからはじまります。もともと母子家庭で、親戚とも疎遠である彼女は、まさに"ひとりぼっち"。さぞ落ち込んでいるかと思うと、案外どしっと構えて、淡々をひとりぐらしをはじめます。過去に何があったのでしょうか…?

さて、そんな小熊が通う学校は、自宅からひと山超えたところとかなり遠いようです。真夏に必死で自転車を漕ぎ通学していたあるとき、彼女の横をすんなりと通り越していくバイクの姿が。
「なるほど、らくちんだ」とその足でバイク屋さんに向かいます。

ノリで来たはいいものの、高額な新品は買えるはずもなく、引き返そうとすると、店主に呼び止められます。「中古でよければ1万円であるよ」と差し出されたのは、"人を3人殺した"という中古のホンダ・スーパーカブでした。

深い理由は一切聞かず、二つ返事で購入を決めた小熊。このスーパーカブとの出会いは、小熊の世界を色鮮やかなものとしていくこととなります。
中古スーパーカブと小熊の気になる過去と、2人に待ち受ける未来とは…?

小熊のココロに要注目!

スーパーカブと女の子の物語なので、主人公の女子高生・小熊はことばを発しないシーンもちょこちょこあるのですが、ことばがいらないくらい小熊の表情が豊かで、とっても魅力的でした。
小熊のきもちを想像すると、客観的に愛くるしく感じると同時に、一緒にハラハラ、わくわくしたり。

特に印象的だったのは、はじめて小熊がスーパーカブにエンジンをかけるシーン。
スーパーカブにまたがり、ドルン!とキックすると、ドッドッと響くエンジン音と、同じように心臓をドキドキさせた小熊の高揚した表情が重なります。

comic.webnewtype.com

本作品を詳しく知りたい方はこちらから!

2017年末に第1話が公開された「スーパーカブ」は、毎月1話ずつ更新となっています。

カブを手に入れた小熊のセカイがどう変わっていくのか?
気になる方は「コミックNewtype」へGO!