昨年のマン島TTセニアクラスを新型スズキGSX-R1000で制覇したマイケル・ダンロップですが、先日スズキとは袂を分かつことを発表しています。現在TT最強ライダーのひとりである彼が、今年どのチームのマシンに乗るか・・・に注目が集まっていましたが、Tyco BMWと契約したことが発表されました。
最強のライバルの古巣と契約・・・!
近年、マン島TTやマカオGPなどのリアル・ロードレーシング(公道レース)の分野で、BMWのフラッグシップであるS1000RRは数々の実績を残しています。そんなBMW勢のなかでもTyco BMWは有力チームのひとつであり、昨年のマン島TTではイアン・ハッチンソンがスーパーバイククラスをS1000RRで勝利しています。
昨年のTTエースだったハッチンソンは、今年ホンダレーシングのCBR1000RRでTTに挑むことを表明済みです。つまり彼が抜けた空席にダンロップは加入するかたちになったわけです・・・。
過去ダンロップは、2014年にホーク・レーシングのS1000RRでスーパーバイクとセニアTTを勝利。セニア制覇はBMWにとって1939年のショルシュ・メイヤーの勝利以来となる快挙でした。
慣れ親しんだBMWで、今年もダンロップは活躍するのでしょうか?
2015年はヤマハYZF-R1で出場・・・という予定でしたが、急遽ビルドベースのS1000RRに乗りTTファンを騒然とさせました。2016年もS1000RRでスーパーバイクとセニアTTで勝利。この時ダンロップはスーパーバイクTTで、60.725 kmのマン島TTのマウンテンコース"1周17分切り"という脅威のラップを記録します!(下の動画で、その走りをご堪能ください)。
このようにダンロップとS1000RRのコンビの破壊力はすでに実証済みなワケです。先述のとおり彼の最大のライバルであるI.ハッチンソンは、近年リアル・ロードレーシングでは低調なホンダCBR1000RRに乗ることになっているわけですが・・・今のところTTファンの下馬評ではダンロップ優位という声が多いですけど・・・。
もちろん、勝負は下駄をはくまでわかりません! 今年のTTがどうなるか・・・楽しみですね!