世界ロードレースGP(MotoGP)で活躍したドイツ人ライダー、ラルフ・ウォルドマンが51歳の若さで亡くなりました。正確な死因は不明ですが、いくつかのメディアは心臓発作と報じています・・・。

グランプリ通算169戦で20勝を記録

3月10日(土)、ウォルドマンはドイツのエネペータールという街で心臓発作で亡くなった・・・と報じられています。1966年生まれのウォルドマンは、80ccのカワサキに乗りドイツ国内レースで活躍。1986年に世界ロードレースGP80ccクラスでGPデビューをしました。

1989年まで80ccクラスを数戦走った彼は同年125ccクラスデビューも果たし、1990年からはJJコバスで125ccクラスフル参戦を開始。1991年にはホンダにスイッチし、地元ドイツでGP初優勝。そしてダッチTTでも優勝し、年間ランク3位を獲得します。

1992年もホンダに乗り125ccクラスで3勝(年間ランキング3位)。1994年からは250ccクラスに階級を上げてホンダNSR250で参戦。イタリアGPで同クラス初優勝を記録しました。

1995年は同クラスで3勝をあげてランキング3位、1996年は4勝でランキング2位、そして1997年は4勝でまたランキング2位と惜しくもタイトルには届きませんでした。同じ時代に同クラスで最強を誇っていたライバル・・・マックス・ビアッジの存在が、ウォルドマンの戴冠を阻んだのです。

1966年生まれのウォルドマンは、かつてGPにあった80ccクラスで1986年にGPデビューしました。

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1992年日本GP(鈴鹿サーキット)125ccクラスで優勝したときのR.ウォルドマン(ホンダ)。

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安らかにお休みください・・・

1998年は最高峰500ccクラスにモデナスKR3で参戦するものの、年間ランキング14位という成績に終わりました。1999年からは慣れ親しんだ250ccクラスにアプリリアで復帰。2000年にはスペインとドイツの2戦で優勝し、その健在ぶりを披露しています。

その後ウォルドマンは2005年にSBK(世界スーパーバイク選手権)にスポット参戦したり、2009年には代役でGPの250ccクラスに参戦したりもしました。近年はTV放送のユーロスポーツのスタッフとしてMotoGPの現場で活躍していたウォルドマンですが、その若すぎる死は残念のひと言しかありません・・・。

こちらの動画は1991年、世界ロードレースGP125ccクラス第5戦ドイツ(ホッケンハイム)で、母国で自身初のGP優勝を達成したときの最終周のビデオです。R.ウォルドマンの走りをご覧ください。

RR Grand Prix ´91 - Hockenheim - 125cc - Last Lap

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