『フレンチ・ラン』米国人コンビがパリで大活躍（笑）-1/100の映画評

パリの革命記念日前夜に起きる連続テロ事件に挑む凸凹コンビ

爆弾の入ったバッグを知らずに盗んでしまったことで事件に巻き込まれたスリのマイケル。その彼を捕まえたものの、事件の裏に根深く潜む陰謀の存在を嗅ぎ取ったCIAのエージェント、ブライアーは革命記念日の喧騒を利用して大金を奪おうとする悪党たちの追跡を開始する。

古典的なバディムービーのスタイルを踏襲しながら、フランスの政情不安や移民問題などの社会情勢を巧みに物語に取り込んだ、質の高いエンターテインメントに仕上がっている。主人公のブライアーを演じるイドリス・エルバの顔は見たことあるものの、マイケルにしても、他のCIAやパリ警察の面々も、ほぼ誰も見たことがない役者ばかりの作品で、一見B級映画と思いきや、なかなかに楽しめる作品だ。

ちゃんとしてる映画w

正直言って、タイトルを見ても、なんでこの作品を借りたのか自分でもよくわからなかったがw、ストーリーそのものは、これでブライアー役をブルース・ウィルスあたりが演じていれば『ダイ・ハード』になったといえるほど、出来上がった良い脚本。

逆に俳優陣が知名度的にしょぼい（失礼！）から作品がダメか？と言われるとそんなことはなく、逆にリアルでよかったとも言える。

まあ率直に言ってクリスマス時期に見るべき映画というわけじゃない（地味だし）、でもアクションも含めて、まとまりあってテンポもいい、きちんとした作りの映画だ。