のんびりよりも、250は回して走る!
ホンダが今年リリースしたオートバイの中で、最も異彩を放ったのは「レブル」の250だと思います。
今や250㏄クラスといえばフルカウルスポーツ全盛だというのに、なんとホンダはクアメリカンルーザーを投入してきたんです。でも、このレブル。特に250がまた、良い意味で予想を大きく裏切ってきてくれました。
500よりも、250は走りが面白い!
これまでアメリカンクルーザーといえば、のんびりとエンジンの鼓動を感じながら走る、というものだったのですが、そちらのテイストはレブル500に任せて、250は高回転でもスムーズに吹け上がるパフォーマンスクルーザーとして仕上げてきたんです。
こちらは500の動画ですが、世界観は同じですよ!
アメリカ西海岸の最先端カスタムシーンの中においても斬新に感じるスタイリングは紛れもなくアメリカンクルーザーのもの。ファットなフロントタイヤや寝かせたフロントフォークといったパッケージからも、機敏な動きは想像しにくいですよね。
なのに、レブルのハンドリングは軽く、右に左に軽々と身を翻して走るんですよ。
そこに加えてエンジンも、高回転まで回すほどパンチがあって、ライダーのテンションを上げてくれる味付け。
純粋に走りの話だけをするなら、街乗りクルーザーにしておくのはもったいなく、ワインディングで走らせるほうが面白いと感じるほどスポーティです。
誤解の無いように言っておくと、レブル250はのんびり走るのがつまらない訳じゃありません。
コンパクトで軽快な車体は扱いにストレスが無いし、エンジンは低回転から粘ってくれるので、単気筒らしさを愉しみつつ、流して走ることだってできます。
ホンダの真髄はやっぱり走り!
ただ、それよりも高回転まで回して走った時のほうがレブル250は本領なんだ、と感じるってことです。
このあたりがアメリカンクルーザーとはいえ、やっぱりホンダらしさ。
のんびりとしたゆとりと味わいに、エキサイティングに走る愉しみを上乗せしてきたってことですね。
アメリカンクルーザーだからスタイリング優先でハンドリングは二の次でいい。コーナーは、ゆっくりでかまわない。
そんなこと、ホンダは考えないんです!