俳優ジョエル・エドガートン が主演・監督を務めたサイコスリラー。高校時代にいじめた相手と偶然の再会がきっかけで露呈した、過去にしでかした悪行が、25年の歳月を超えて蘇り、主人公夫婦を追い詰めていき、すべてを失わせていく・・・・。

ストーリー:
なぜか次から次と贈り物(ギフト)をしてくる過去の級友の意図に潜む、恐るべき悪意とは・・・

シカゴからカリフォルニア州郊外に転居してきた夫婦のサイモンとロビン。そこは夫であるサイモンの故郷でもあった。彼は経済的に成功していたが、ロビンは出産に失敗したことで彼女の心には深い傷が残っていた。

引っ越し先の家を決め、買い物をしていたサイモンとロビンだったが、サイモンは後ろから高校時代の同級生ゴードに声をかけられる。初めは彼との再会を喜ぶ体裁をしていたサイモン、そしてそんな夫に寄り添っていたロビンだったが、その後夫妻の家にはゴードからの贈り物が届き始め、二人は徐々に不安を覚え始めるのである。

サイモンはゴードに自分たちに近寄らないように警告するが、その直後から二人の近辺に不審な出来事が多発するようになる。サイモンとゴードの過去に何かあったのではないかと勘ぐるロビンは夫を問い詰めるが、なぜかサイモンは口を閉ざし続ける。

ゴードのことを忘れるように諭す夫だが、ロビンは精神的な圧迫感に徐々に不安定になっていく・・・。

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人は案外昔の恩義は忘れても、恨みや憎しみは忘れない・・・人を呪わば穴二つというのは真実である

何をどうしたのはおいて、結局のところ、ゴードはサイモンにかつてされた振る舞いをいまだに恨んでいる。悪さをした方はすっかり忘れていても、悪意を浴びた方は決して忘れない。

この映画を観た後は、知らない間でも誰かの恨みを買っていないかどうか、自分の過去を振り返り省みた方がいい。

因果応報という言葉があるが、時空を超えて降りかかって来る災厄には、必ず原因というものがあるのだ。

人を呪わば穴二つというが、とにかく誰かに悪意を持てば、等しく自分に跳ね返ってくる。そういうシンプルなことが、実によくわかる、本作はそういう映画である。

ザ・ギフト(吹替版)

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