「RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017」に参加予定の車両を紹介する当連載!
今回は『マスターズ・ヒストリック・フォーミュラ1』のデモンストレーションに参加予定の、イギリスのレーシングカーメーカーとして著名なマーチの作である761を紹介します。

F2用マシンをベースに作られたF1マシン!

英国の名門レーシングカーメーカーであるマーチ=MARCHは、マックス・モズレー、アラン・リース、グラハム・コーカー、ロビン・ハードという創設にかかわった人たちのイニシャルの組み合わせでつけられた社名です。1969年にF3用のマーチ693を開発し活動を開始。1970年には初のF1であるマーチ701を製作。自社チームでの参戦のほか、ティレルもマーチ車で参戦しています。

F1、F2、F3、フォーミュラ・フォード、そして北米大陸のカンナム・・・と、多くのカテゴリーにカスタマーカーを販売し、マーチもワークスチームとしてF1、F2、F3で活動。なおF1ではティレルのほか、ウィリアムズ、ヘスケスなどのチームも、マーチのカスタマーカーを使用したことがあります。

マスターズ・ヒストリック・フォーミュラ1に出場するMarch 761 (C)Copyright MOBILITYLAND CORP. All Rights Reserved.

 量産レーシングカー・コンストラクターとして活動したマーチが1976年シーズン用に用意したマシン。前作751のロングホイールベース仕様というべきもので、741以降のマーチF1同様、モノコックなど主要パーツをF2と共用している。当初ワークスからはビットリオ・ブランビラ、レッラ・ロンバルディ、ハンス・ヨアヒム・シュトゥックの3台が参戦。第2戦南アフリカからロニー・ピーターソンが加入し、4台体制になった。総合性能ではライバルに及ばなかったが、ストレートスピードの速さを活かし、ピーターソンがオランダGPでポールポジション、イタリアGPで優勝を飾るなど、随所で活躍をみせた。この761は、ブランビラがドライブしていた車両で、非選手権のレース・オブ・チャンピオンズで4位に入ったほか、オランダGPで6位に入った経歴をもっている。

1976年、雨のニュルブルクリンクを疾走するハンス=ヨアヒム・スタックのマーチ761。

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こちらの動画は1976年にロニー・ピーターソンがイタリアGPを走ったマーチ761が、伊モンツァのヒストリックF1に出場したときのものです。F1ドライバーになった気分で、映像をお楽しみください。

Historic F1 Monza, March 761

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