「RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017」に参加予定の車両を紹介する当連載!
今回は名門ウィリアムズのフォーミュラ1マシン、FW08Cを紹介します。

1982年のF1チャンピオンマシン!

そもそもFW08シリーズは「6輪車」を想定!して作られた作品でした。1982年に開発されたFW08Bは、計画通り6輪を採用していましたが、その年の終わりにレギュレーションでタイヤは4本までと制限されたので、残念ながらその開発は放棄されることになりました(下のリンクから、FW08BなどのウィリアムズF1の走行シーンを見ることができます)。

6輪車計画は頓挫するものの、通常盤?の4輪のFW08は第5戦ベルギーGPから投入。1982年のタイトルを、見事ケケ・ロズベルグにもたらすことに成功しました。

 ウイリアムズFW08は、全15戦中に11人のウィナーが誕生するという、史上稀に見る混戦となった1982年シーズンにおいて、スイスGPでの優勝を含む44ポイントを獲得し、チャンピオンとなったケケ・ロズベルグがドライブしたチャンピオンマシン。成功作のFW07シリーズとは一転、無骨なアルミハニカムのモノコックをもつショートホイールベースが特徴だが、これは台頭するターボカーへの対抗策として、リヤ4輪の6輪車として開発(82年で6輪車、4WD車が禁止されたことで計画は中止)されたことに起因するものだった。エンジンはジャッド・チューンのコスワースDFVでギヤボックスはヒューランドFGA400。このFW08はロズベルグがドライブした車両で、カナダGPでデビュー。ドイツGPで3位、オーストリアGPではエリオ・デ・アンジェリスのロータス91との接戦の末、惜しくも2位となったヒストリーをもっている。

マスターズ・ヒストリック・フォーミュラ1に出場するWilliams FW08 (C)Copyright MOBILITYLAND CORP.

こちらは、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでの走行動画です!

こちらの動画はシリーズ最終作、1983年型FW08Cが、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードのヒルクライム・アタック動画です。FW08Cは1983年導入の「フラットボトム」規定に合わせ設計変更されたのが特徴のひとつでした。しかしターボ車相手に苦戦し、この年の勝利はロズベルグのモナコGPでの1勝にとどまりました・・・。

コスワースのV8サウンドを、コクピット・カムの映像とともにお楽しみください!

F1 cockpit cam: At the wheel of the Williams FW08 at Goodwood

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