マイケル・ファスベンダー主演のアクション映画。大ヒットゲームの『アサシングリード・シリーズ』の実写化。世界の人々をマインドコントロールしようとしているテンプル騎士団と、彼らの野望を食い止めるようとする超人的暗殺集団 アサシン教団の戦いを描く。

自由意志を奪おうとするテンプル騎士団と守ろうとするアサシン教団の死闘を描く、人気ゲームの実写映画化

テンプル騎士団は、ありとあらゆる人間の自由意志を自在に操ることができるとされる秘宝エデンの果実 を探している。エデンの果実を手にすれば、世界を思うがままに操れると信じるテンプル騎士団の目論見を阻止するために、アサシン教団は果実を佐賀相当する者たちの暗殺を繰り返してきた。

現代においてもこの戦いは続いていた。
アサシン教団の遺伝子を継ぐカラム・リンチは、少年時代に父親が母親を殺す場面を目撃するというトラウマを持つ死刑囚。その彼にコンタクトしてきたのは巨大企業のアブスターゴ社のソフィア・リッキン博士だった。彼女は人類が持つ根源悪である”暴力性”を排除すれば世界は平和になると言う。そのためにエデンの果実を探し出す必要があると言うのだ。

カラムは遺伝子記憶再現装置「アニムス」に接続され、15世紀のスペインに存在し、エデンの果実の行方を知るアサシン アギラールにシンクロして、彼の記憶をたぐることを要請されるが、実はアブスターゴ社はテンプル騎士団直系の企業なのだった。ソフィアの父であり、アブスターゴ社のCEOであるアラン・リッキンは騎士団の命を受け、エデンの果実を使って人類から”自由意志”を奪おうと画策していた。

だが、アニムスを通じてアラギールの記憶を完全に蘇らせたカラムは、アサシンとしての自覚と使命を取り戻し、アブスターゴ社とテンプル騎士団の野望を挫くために戦いを挑もうとしていた・・・。

14世紀、ルネッサンス期に生きたアサシン、アラギール

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完全に続編を作る気、満々なのが微笑ましいが、キレキレのアクションは興奮モノなので、観て後悔はしない作品

映画は、秘宝を探そうとするばかりに、自分たちの最大の敵であるアサシン教団を蘇らせてしまうことになる、テンプル騎士団のちょっぴりお間抜けさを描いていると言える笑。

SF的な要素もあるが、アサシンたちが使う武器はアサシンブレードと呼ばれる、両手首につけた短刀中心だし、かなりクラシックなアクションシーンが続く。ただ、それ自体は悪くなく、切れ味がよくてスリリングな殺陣は実に小気味いい。

物語自体は、前述したように永らく続くテンプル騎士団とアサシン教団の戦いを描いており、一度はアサシン教団を壊滅させたはずのテンプル騎士団が、秘宝の行方を探すためとはいえ遺伝子記憶再現装置「アニムス」を開発してしまったがゆえに、現代にアサシンたちを蘇らせてしまったところで、終わる。
続編以降は(あるとすれば)現代を舞台にした、テンプル騎士団とアサシン教団の新たな戦いを描くことになるだろう。果たして続編の制作計画はどうなっていることだろうか?

『アサシン クリード』2017.6.7先行デジタル配信/2017.7.5ブルーレイ&DVDリリース

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