週末、ドニントンパークで開催されたSBK(世界スーパーバイク選手権)イギリスラウンドは、カワサキからレオン・ハスラムがスポット参戦したことが話題となりました。好調のカワサキ勢の表彰台独占は、果たしてあったのでしょうか?

な、なんと絶対王者が転倒!

SBK王者のジョナサン・レイとトム・サイクスを擁するカワサキですが、今回は地元英国のハスラムも参戦。今年の鈴鹿8耐に参戦するハスラムも強いライダーなので、今回はカワサキ1-2-3もあるのでは・・・というのがレース前の予想でした。

しかし土曜日のレース1は、ドニントンパークを得意とするサイクスが優勝。そしてハスラムが2位・・・でしたが、なんとレイが順調に首位争いを序盤にするものの、だんだんペースが落ちて最後は転倒リタイア! 速さと安定感に定評あるレイが転倒という結果は驚きでしたが、タイヤのトラブルを抱えての走行がその原因だったようです。

レース1はドニントンパークに強いサイクス(中央)が優勝! 2位にハスラム(左)、3位にはアレックス・ローズ(ヤマハ)が入りました。今大会は先日交通事故で亡くなったニッキー・ヘイデンの追悼セレモニーがありましたが、表彰台の面々はニッキーのナンバーである「69」のTシャツを身にまとっていました。

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レース2はいつもどおり?の結果でした

レイのトラブルなどを受けて、ワンメイクタイヤを供給するピレリはレース2では過去の仕様のタイヤを供給することになりました。そして迎えた日曜日のレース2は、レイが序盤に首位に立つとそのまま順位をキープして優勝! ドニントンパーク9連勝中のサイクスは2位に終わり、ついにその連勝記録が途絶えました。注目のハスラムは序盤に他車と接触し転倒リタイヤ。後方から追い上げたチャズ・デイビス(ドゥカティ)が3位に入り、またしてもカワサキ1-2-3、とはなりませんでした。

ウィリーで勝利を喜ぶJ.レイ(カワサキ)。今期すでに8勝目をあげたことになります!

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この結果、ランキングはレイ260ポイント、サイクス205ポイント、デイビス185ポイント・・・の順になりました。次戦は6月16〜18日のリミニラウンドです。楽しみにその日を待ちましょう!

SBKイギリスラウンド 決勝結果

レース1
1:T.サイクス カワサキZX-10RR Kawasaki Racing Team
2:L.ハスラム カワサキZX-10RR Kawasaki Puccetti Racing
3:A.ローズ ヤマハYZF-R1 Pata Yamaha Official WorldSBK Team
4:M.メランドリ ドゥカティ パニガーレR Aruba.it Racing - Ducati
5:M.V.D.マーク ヤマハYZF-R1 Pata Yamaha Official WorldSBK Team
6:L.キャミア MVアグスタ1000 F4 MV Agusta Reparto Corse

レース2
1:J.レイ カワサキZX-10RR Kawasaki Racing Team
2:T.サイクス カワサキZX-10RR Kawasaki Racing Team
3:C.デイビス ドゥカティ パニガーレR Aruba.it Racing - Ducati
4:M.V.D.マーク ヤマハYZF-R1 Pata Yamaha Official WorldSBK Team
5:A.ローズ ヤマハYZF-R1 Pata Yamaha Official WorldSBK Team
6:L.キャミア MVアグスタ1000 F4 MV Agusta Reparto Corse