"コカ·コーラ"鈴鹿8耐の歴史のなかで、多くの人々の記憶のなかに残るマシンたちを紹介する連載です。今回は1983年大会で首位と同一周回の2位に入った、カワサキKZ1000Jです!

ワークス耐久チームの真っ向勝負で惜しくも2位

1984年から、市販車ベースのTT-F1規格が1,000cc上限から750ccまで縮小されることになり、その前年の鈴鹿8耐は最後の1,000ccのマシンで競われることになりました。

AMAスーパーバイクで活躍する、998ccのZ1000Jをベースとしたワークス耐久マシン。この年のモデルは角断面のアルミフレーム、リア1本サスペンションのユニトラックを採用していました。 オートバイ/モーターマガジン社

決勝はヨシムラGS1000Rのグレーム・クロスビー/フィリス組、スズキフランスのGS1000Rのピエール・サミン/ドミニク・ベルネ組、そしてカワサキフランスのKZ1000Jに乗るジャン・ラフォン/パトリック・イゴア組が接近戦を展開します。

中盤のベルネの転倒、そしてヨシムラのトラブルによるリタイアで、終盤はラフォン/イゴア組とスズキGS1000Rを駆るエルブ・モアノー/リカルド・ユービン組がデッドヒートを繰り広げました。ラフォン/イゴア組のKZ1000Jはオイル漏れで後退し、これで勝負あったかと思いきや、モアノー/ユービン組も残り20分で電気トラブルによるピットインを余儀なくされました。

しかし最後は、それまでに築いたマージンを活かす走りでモアノー/ユービン組が逃げ切り、2位と同一周回で優勝。惜しくもラフォン/イゴア組は、カワサキ勢としての鈴鹿8耐初勝利を逃してしまいました。