"コカ·コーラ"鈴鹿8耐は2017年に第40回記念大会を迎えます。そこで第1回大会からの歴代優勝マシンを一挙紹介! 今回は1,000ccのスーパーバイクをベースにした耐久レーサー、ホンダCBR1000RRWを紹介します!

2004年8耐仕様は最高出力195ps以上!

1983年のRS850R以来、長年ワークスチームのマシンにV型エンジンを採用し続けたホンダでしたが、2004年からは並列4気筒のCBR1000RR系にスイッチします。

国内では全日本選手権でJSB1000クラスが2002年より開始。そしてSBKも2003年より4気筒1,000ccの参加が可能となっており、その流れをうけてホンダはVツインのVTR系に変わるモデルとして、2004年にCBR1000RRを登場させました。

旧型の954ccから一新されたCBR1000RRは排気量がフルスケール化されており、開発当初から鈴鹿8耐などのロードレース活動で使うことを念頭に置いていました。ギアボックスもエンジンを分解せずにレシオ変更が可能な、カセット式になっています。なおHRCが開発したワークスマシン、CBR1000RRW末尾のWはワークスの略です。

2004年型の鈴鹿8耐用CBR1000RRW。世界耐久選手権スーパーバイク仕様は、JSB1000レギュレーションよりも改造範囲が広いため、エンジン関係はクランクシャフト、ピストン、カムシャフト、クラッチなどの変更が可能だった。最高出力は195ps以上と公表されている。 オートバイ/モーターマガジン社

フレームは基本骨格が変更できないため、量産車のCBR1000RR同様にエンジンを取りまく独特のデザインの、ツインスパータイプを採用。スイングアームはJSBでも交換が許されたため、CBR1000RRWは同じユニットプロリンクながら、量産車のCBR1000RRとは異なっていた。 オートバイ/モーターマガジン社

2004年(第27回大会)FIM 世界耐久選手権シリーズ第5戦 "コカ·コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレースを優勝したホンダCBR1000RRW。宇川徹と井筒仁康が、見事CBR1000RRWの鈴鹿8耐デビューウィンを達成した。 オートバイ/モーターマガジン社

2005年(第28回大会)世界選手権シリーズ第3戦 "コカ·コーラ"鈴鹿8時間耐久オートバイレースで優勝したホンダCBR1000RRW。ベース車輌のCBR1000RRは、2年目を迎えてミッション、カムシャフト、ECU(電子制御ユニット)などがレース専用に変更された。鈴鹿8耐では、ファクトリー仕様のマシンを駆り、宇川徹が清成龍一とのペアで通算5勝目を記録。新ミスター8耐となった。

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