"コカ·コーラ"鈴鹿8耐は2017年に第40回記念大会を迎えます。そこで第1回大会からの歴代優勝マシンを一挙紹介! 今回は1993年(第16回大会)FIM 世界耐久選手権シリーズ第5戦 "コカ·コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレースで、カワサキの初優勝をもたらしたZXR-7です!

世界の主要レースを制覇した名モデル!

1992年に塚本昭一により全日本TT-F1チャンピオンマシンとなった。この年は鈴鹿8耐を見据えてタイヤ交換システムに新機構を導入。スーパーバイク世界選手権のスコット・ラッセルとアーロン・スライトでカワサキが初優勝を遂げた。

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TT-F1レギュレーション最後の年となった1993年の鈴鹿8耐を制覇した、S.ラッセル。ホンダ上位勢が離脱後は、藤原儀彦/永井康友組のヤマハYZF750との一騎打ち状態に。5時間を経過しようといたところ、ヤマハにクラッチトラブルが発生したため、S.ラッセル/A.スライト組が逃げ切りに成功した。 オートバイ/モーターマガジン社

ZXR-7は、全日本TT-F1、ルマン及びボルドール24時間耐久、デイトナ200マイルなど、世界の主要レースを制覇した、カワサキの誇る名ロードレーサーでした。 オートバイ/モーターマガジン社

1987年に量産車GPX750Rをベースに開発されたマシンがZXR-7のルーツですが、1993年鈴鹿8耐優勝車はホモロゲーションモデルのZXR750Rをエンジンをベースとしています。公称最高出力は140ps以上。フェアリング両サイドにエアクリーナーボックスを加圧させるラムエアシステムを採用しており、中低速域のレスポンスを向上。キャブレターには、一世を風靡したケーヒンFCRを採用していました。

サスペンションは前後ともにオーリンズ製。アルミツインスパーフレームは、他メーカーの作とはちょっと異なる、メインチューブを卵形に湾曲させる独自のレイアウトを採用していました。これは、剛性バランスの最適化をねらった意匠でした。