アラゴンを得意とするあの男が、王者の行く手を阻んだ!
レース2のポールポジションは、レース1で4位だったアレックス・ローズ(ヤマハ)。レース2の混戦を演出すべく導入されたリバースグリッドですが、9番手スタートの王者J.レイは順調に順位をアップし、4周目には首位に浮上しました。
そのままいつもどおり優勝か・・・と思いきや、マルコ・メランドリとチャズ・デイビスのドゥカティファクトリーが食い下がります。終盤はデイビスが先行し、レイとの一騎打ちの様相になりますが、今回はデイビスが守り抜き今季初優勝をゲットしました。昨年もアラゴンが初勝利の場となったデイビスが、ここからレイに反撃を開始するか、注目しましょう。
2位のレイに続いたのは、M.メランドリ、そしてカワサキのトム・サイクス。5位はヤマハのマイケル・ファン・デル・マークでした。
さらなる混戦を期待しましょう!
ここのところ、表彰台は逃すものの4位の成績をおさめていたアレックス・ローズはコースアウトして12位フィニッシュ。6位はプライベーターのシャビ・フォレス(ドゥカティ)。7位もプライベーターのジョルディ・トーレス(BMW)。8〜10位はレアンドロ・メルカド(アプリリア)、ユージン・ラバティ(アプリリア)、レオン・キャミア(MVアグスタ)が続きました。
次戦オランダラウンドは今月末に開催されますが、レイが再び強さを見せつけるのか、それともライバルたちの反抗が続くのか? 個人的には混戦を期待したいですね(笑)。
なお、SSP(世界スーパースポーツ選手権)は、ヤマハYZF-R6に乗るルーカス・マヒアスが優勝。このラウンドから復帰の2年連続王者ケナン・ソフォーグルはリタイアに終わりました。そして日本勢は大久保光(ホンダ)が11位、渡辺一樹(カワサキ)は15位、國川浩道(ホンダ)は23位という結果でした。
注目のSSP300(世界スーパースポーツ300選手権)は、ポールポジションからスタートしたスコット・デウルのカワサキ・ニンジャ300が優勝。2位はダニエル・バレのヤマハYZF-R3、3位はミカ・ペレスのホンダCBR500Rと、異なるメーカーのマシンが表彰台を分け合う結果となりました。初のシーズンとなるSSP300の王者となるのは誰か? 気になりますね。
そしてSSP300同様、このラウンドで開幕したSTK1000(世界スーパーストック選手権)は、ドゥカティのミカエル・ミナルディが優勝しました。2、3位はヤマハのフローリアン・マリノとロベルト・タンブリーニ。その名のとおり、SBKよりストックに近いマシンで競われるチャンピオンシップの行方も注目していきたいです!