TT-F1が750ccになった時代、公道用市販車としての750ccクラスの人気が低下しても、レース用として750cc車の存在を消すことはできなかった。そしてナナハン・レプリカに着火したのは、スズキでした。そんなスズキが着火し、各メーカーがこぞって開発競争に燃えたナナハン・レプリカの魅力!第8回目はSuzuki GSX-R750(GR7DA)をご紹介。
Suzuki GSX-R750(GR7DA)
1993年WGP王者のRGV-Г500に4サイクル750ccを搭載するという発想で生まれた1996年型GSX-R750新開発の水冷エンジンには3分割クランクケースの採用で主要3軸を接近させたレイアウトを生み出しそれまでダブルクレードルだったフレームもツインスパーとして完全新設計。GSX-R750を復活させた名車である。
750㏄レーサーレプリカブームの先駆けとも言える1985年型GSX-R750の3度目のフルモデルチェンジとして発売されたこのモデル。
3年連続でTT-F1王者を獲得した初代モデルとは違い、レースでの勝利には少し時間がかかったものの、1999年、遂にAMAタイトルを獲得したのです。