75年10月の免許制度改定によって400㏄までの中型二輪免許が新設され、401㏄以上の大型二輪には運転免許試験場の限定解除試験をパスしなければ乗ることができなくなってしまう。この試験は平日の日中にしか実施されず、しかも合格率が極めて低かったため、新規に二輪免許を取るユーザーは、簡単には大型バイクに乗れなくなってしまった。当時は、今以上に大排気量車への憧れが強かった時代。必然的に中型免許上限の400㏄クラスに人気が集中し、メーカーもその開発に力を注ぐことになる。そんな状況にくさびを打った250ロードスポーツの歴史、10回目の今回はHONDA CBR250R/ABSをご紹介したいと思います。
HONDA CBR 250R/ABS (2011年3月)
●水冷4ストDOHC4バルブ単気筒●249cc●27PS/8500rpm●2.3kg-m/7000rpm●161kg/165k(gABS)●110/70-17・140/70-17●44万9400円/49万9800円(ABS)
ホンダ製250ccロードスポーツとして久々の新開発モデルであること、世界各地で販売される新世代グローバルモデルであること、そして低く抑えられた価格で注目のモデル。主要コンポーネンツは専用開発されたもの。軽量な車体にパワフルかつ粘り強いエンジンを組み合わせることで、軽快でスポーティな走りを実現している。
“Sport Quarter for One World, CBR250R”という開発方針で作られた CBR 250R。スポーツモデルを所有する喜びや操る爽快感と楽しさを両立させたモデルで、エントリーユーザーからベテランユーザーまで幅広いユーザーに愛された人気の1台となりました。
市街地の走行から郊外のツーリングまで、幅広い用途で扱いやすく初めての愛車としても最適のバイクです。