マツダとスバルは、他社とは一味違ったユニークなクルマ作りで独自の地位を築いてきた。ここでは50年以上にわたる両社の4輪史に確たる足跡を残した、名車の系譜、今回はSUBARU スバル360 をご紹介したいと思います。
SUBARU スバル360
1954年9月に施行された新道交法で360㏄となった軽規格に合わせて開発。軽量化のため、フルモノコックの超軽量ボディ後部に16㎰の空冷2スト2気筒エンジンを横置きしたRRを採用。サスペンションはトレーリングアームを日本初のトーションバースプリングで吊る。こうした合理的なパッケージングで客室スペースの確保を図っていた。
量産型の軽自動車として、史上初めて大人4人の乗車を可能にしたスバル360 。1958年型の販売台数は385台という、当時の軽自動車では驚異的なものでした。
また、「マイカー」という言葉を生み出し、定着させた車としても有名で、「てんとう虫」の愛称で多くの人々に愛された1台でした。