車好きなら一生に一度は乗っておきたい、その選択肢としてふさわしいクルマといえば”スカイライン”。多くの伝説を生み出し続け、今年生誕60周年を迎える名車の記憶を深掘り!第1回目は初代(ALSI系/BLSI系/S21系)に迫ります。

国産車の常識を超えた本格派GTセダンの登場

(ホリデーオート©モーターマガジン社)

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富士精密工業(1961年にプリンス自動車工業に社名変更)から発売された国産初の本格高級GTセダン。リア・サスペンションに当時はスポーツカーなどにしか採用されていなかったド・ディオン式を採用。フロントにもダブルウイッシュボーン式を採用して高速走行に対応した異色のスポーツセダンだ。エンジンには60psを発生するGA30型1.5ℓ直4を搭載し、最高速は当時の国産1.5ℓ車最速となる125km/hを誇った。59年には第1回日本アルペンラリーに出場し優勝している。61年には91psを発生するGB4型1.9ℓエンジン搭載車(BLSI系)を追加し、62年のマイナーチェンジでは、91psを発生するG2型1.9ℓエンジン搭載車(S21系)がラインアップされた。

当時の価格はDXが120万円、クーペが185万円、コンバーチブルが195万円など、大卒の初任給が約6000円の時代にかなり高価でしたが、総販売台数は33,759台という圧倒的な人気を誇った初代スカイライン。

スポーツカーの「運転する喜び」を体感できるセダンとして、多くの人々を魅了しました。

また、現在の天皇陛下がまだ皇太子殿下だった頃愛用されていた車としても知られている日本中から愛されたモデルなのです。