HRCはStage4で厳しいペナルティ
今年こそ! と気合いを入れるHRC勢にとっては痛いペナルティが課された。指定外の場所で給油を受けたということで、これまでトップを快走していたホアン・バレーダを筆頭に、HRCのライダー全員はステージ4で1時間のペナルティを受けてバレーダは総合7位まで順位を下げることになってしまった。
結果、現在のトップはハスクバーナのクインタニラ、2位にKTMのワークナー、3位もKTMのスピッコという順番。
ペナルティになることを知らずにしたことなのか、それとも覚悟の上なのかはこちらではわからないが、本来の走り以外の部分でこうして遅れを取るのは、HRCを応援するファンにとっても非常に不本意だ。過去にもHRCのライダー(に限らないが)はゴールにつきながらチェックを受けなかったり、速度制限区間での速度オーバーしたりしてペナルティを課された事件もある。1分1秒を詰めることでさえ大変なのに、ペナルティで大幅にタイムを失ってしまうのは非常に残念だ。
とはいえ、ライバルであるKTMも順調ではない。今年も優勝が期待されていたエースライダー、トビー・プライスは足を骨折してStage4で今回のダカールをリタイアしてしまった。
悪天候のため短縮されたStage5は、ナビゲーションの難しいルートだった模様。ここをトップで戻ってきたのはサム・サンダーランド(KTM)、2位にパウロ・ゴンサルベス(HRC)、3位はビベレン(ヤマハ)。サンダーランドは総合でも首位に立った。
高山には適応できている晋之介
さて、風間晋之介は、ステージ4をMOTOクラス総合76位で無事にゴール。しかし3時間のペナルティを受け、ステージ105位、総合99位という結果。「凄いスケールのアンデスの風景」(風間深志)を走る晋之介だが、先日までの暑さと打って変わっての寒さと雨、高山病への恐怖と闘っている。
「ボリビアでは観衆が凄く、沿道に冗談じゃなく10万人も人が集まっている。この熱気は凄い!」(風間深志)。
キャンプは標高3700mで、しかも雨。そこにテントを張っての宿泊なので、晋之介だけでなく風間深志も体力的にきついようだ。晋之介は高山に適応できているそうだが、それでも体力の消耗が激しく疲れが溜まってきている様子。しかし、ここまでステディに来ているだけに、ぜひ焦ることなく最後まで走って欲しい。
なお、休息日(1月8日、日本時間1月8日深夜)には、キャンプにいる風間親子からのライブ中継が行われる予定。詳細はまたアナウンスするのでぜひチェックしてほしい!