スーパースポーツの中心はかつて750㏄でした。これは当時のレースレギュレーションが大きく影響していて、特に4スト市販車ベースのTT-F1クラスの上限が750㏄になった1984年以降はレースでの勝利のために急激に高性能化しました。その頃も750㏄以上のスーパースポーツは存在したが、スタイルはともかく実質的にはスポーツツアラー的な存在でしかありませんでした。しかし90年代に入ると、よりパワフルで高性能なモデルを求める声が高まったこと、そして急激な技術の進歩によって、大排気量スーパースポーツの新しい扉が開かれたのです。
そんな1000ccスーパースポーツの2012・2014年モデルを覚えてますか?

【2012】R1に50周年の特別カラーが登場:ヤマハYZF-R1/GP 50周年記念カラー

(オートバイ©モーターマガジン社)

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7段階に選択可能なトラクションコントロールを採用。また、カウルのデザイン変更による空力性能の改善や、トップブリッジの形状変更による軽量化など、細部の熟成も進んだ。

常にヤマハのMotoGPマシン「YZF-M1」に使われている最新技術のフィードバックを受けて進化し続ける市販スーパースポーツのYZF-R1にトラクションコントロールが新たに搭載されたこのモデル。同時にヤマハのロードレース世界選手権参戦50周年を記念した特別モデルも登場し、注目を集めました。

【2014】特別仕様となるCBR1000 RR SP発売:ホンダCBR1000 RR SP

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エンジンは各気筒の重量バランスを精密に選別して組み上げられ、高回転でのスムーズさを増したものを搭載。前・後サスに最高精度のオーリンズ製を採用するのに加え、その高いポテンシャルをフルに引き出すためにトップブリッジやステム、クッションロッドまでを専用に開発。シートレールも軽量なSP専用品で、1人乗り仕様。

初代CBR900RRからスタートした「操る楽しみ」のコンセプトを継承しながら、さらに大幅な軽量化と出力向上を図った上で、軽快なハンドリングと操縦性を進化させたCBR1000 RR SP。操る楽しみを出来うる限り最大限に発揮したHONDAの自信作でした。