高校生の単車チーム名をそのままタイトルにした「湘南爆走族」。いわゆる「族」を主人公にした本格コミックは、この「湘爆」までなかったが、いわゆる不良少年の物語ではない。「番長もの」のように次々と強敵が現れるわけではなく、「オートバイもの」のように最速を目指すわけでもない。そんな湘爆の二代目リーダー江口洋助とその周辺の人々の、日常をベースとしたエピソードを今回は原沢良美というキャラクターから紹介したいと思います。
(湘南暴走族©吉田聡©モーターマガジン社)
(湘南暴走族©吉田聡©モーターマガジン社)
湘南爆走族リーダー補佐:原沢良美
近遠中学時代には、桜井と2人で番を張る。高校入学の春にはまだ誕生日が来ていなかったため2輪免許を取ってなく、一時、津山さんや民さんと原付免許にチャレンジしようとした。気は優しくて力持ち。女性には奥手であり、軟派な冗談でからかわれるのを何より嫌う。
■身長:182cm
■家族:両親
■学歴:神奈川県立波打際高校卒業
■通学時の服装:センターベンツなしのハイカラーのチョーランにドカン。チョーランの下にはハイネック、黒の革靴を着用していることが多い。茶色のアフロパーマがトレードマークで、カバンは長めの把手に白テープ。
愛車:日産ローレル
「湘爆」メンバーで、いち早く4輪免許を取得したのが原沢。卒業式の日には10万円で買った日産ローレルで乗りつけて、みんなをドライブに誘った。C130系ハードトップは通称カンオケ。
実家は原沢工務店。実家の過酷な肉体労働で鍛えられた自慢の筋骨隆々のボディによる怪力で、沈着冷静に江口を補佐する頼りになるキャラクター。
桜井のGT380が不動車になりかけた時、ずっとサンパチのケツに乗っていた原沢は 「いままでの運賃ぐれえ出すよ」 と修理に出すよう提案するエピソードなど、義理堅い性格でもある。旗持ちも兼ねていたが、地獄の軍団に隊旗を盗まれるという失態以来、卒業まで守り通した責任感の強い頼りになるツッパリなのです。