Zはいつの世もストリートの王者だった。Z1、Z2、Z1000R、GPZ900R、ZZ-R1100、ZX-9R…………。ストリート最速の座を明け渡したことは1度もない。ひたすら王道を歩き続けてきたのだ。本当の王者は、王座を降りてから評価されるもの。そして王者の誇りを失ってはならない。そんな【Z】の名を持つバイク達の中から、今回は900 Super Four[Z1]を思い出して頂きたい。

目指したのはブッチ切りの世界一!

(オートバイ Classics©モーターマガジン社)

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72年5月、900スーパーフォア=Z1が生産開始。ホンダのCB750Four に遅れること3年半、北米市場を強く意識したモデルで、開発コードネームは、大きくぶ厚い肉の代名詞である、「ニューヨークステーキ」でした。目指したのはブッチ切りの世界一!そして、「高性能・大型車のカワサキ」というイメージを北米および欧州で定着させるのに大きな貢献をしたモデルでもありました。