スーパースポーツの中心はかつて750㏄でした。これは当時のレースレギュレーションが大きく影響していて、特に4スト市販車ベースのTT-F1クラスの上限が750㏄になった1984年以降はレースでの勝利のために急激に高性能化しました。その頃も750㏄以上のスーパースポーツは存在したが、スタイルはともかく実質的にはスポーツツアラー的な存在でしかありませんでした。しかし90年代に入ると、よりパワフルで高性能なモデルを求める声が高まったこと、そして急激な技術の進歩によって、大排気量スーパースポーツの新しい扉が開かれたのです。
そんな1000ccスーパースポーツの2007・2008年モデルを覚えてますか?

【2007】伝統の5バルブから2007R1が4バルブの新型に:ヤマハ YZF-R1

(オートバイ©モーターマガジン社)

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伝統的に5バルブだったエンジンが4バルブの新型に。量産車初の可変式エアファンネル・YCC-Iなどの効果もあって、最高出力は180PSをマーク。

公道での楽しさと興奮を追求するに加え、サーキット最速を目指した新たなコンセプトで発表された2007年式R1。1997年9月のミラノショーでのデビューからちょうど10年と、熟成進化を重ねたヤマハの自信作でした。

【2008】空力の追求で10Rがコンパクト化:カワサキNinja ZX-10R

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フルモデルチェンジで前面投影面積減少や軽量化を狙って車体を大幅にコンパクト化。マフラーもセンターアップから右出しに変更して重心を下げている。

今までの丸みを帯びたデザインから角ばったデザインへと一新したZX-10R。カワサキの1000ccクラスのスーパースポーツモデルであったZX-9Rの後継として発表されてから2年おきのマイナーチェンジで熟成進化を重ねた、『サーキット性能No.1』をコンセプトに創られたカワサキ自慢の1台です。