エンデューロレースの過酷さを冒険になぞらえて生まれたモデル”アドベンチャー”。アドベンチャーモデルと聞けば、何だか目新しく聞こえるが、実は以前からオンもオフも両方走れるモデルは存在した。その名は”デュアルパーパス”。
そんなアドベンチャーモデルの原点とも言えるデュアルパーパスモデルの歴史を日本が得意とする250ccに絞って振り返っていきたいと思います。
そんな第1回目はHONDA AX-1

HONDA AX-1 (1987年11月)

(オートバイ©モーターマガジン社)

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「より幅広いライダーに」「より幅広い走行環境で」「より楽しく軽快に」という観点から、基本性能を追求した意欲作。4スト車では日本初となるNSシリンダー(内壁にニッケルとシリコンカーバイトをコーディング)や、マフラーをフレーム構造材のメンバーに組み入れた新設計フレームの採用など、技術的にも新しい要素が満載。

通常の舗装された道だけでなく、未舖装路なども軽快に走れる斬新なスタイルのスポーツバイクとして登場したHONDA AX-1。
「モーターサイクルの中での新しいジャンル、新しい軸(AXIS)を提案する1本目」という意味でつけられたAX-1の名前の通りの道を選ばない走行性能で後に10年間販売され続ける事になりました。

従来のランドスポーツバイクとスーパースポーツバイクの長所を高次元でバランスさせた新しい分野のスポーツバイクとしての斬新な存在感に発売当初は多くの人に衝撃を与えた伝説のモデルです。