スーパースポーツの中心はかつて750㏄でした。これは当時のレースレギュレーションが大きく影響していて、特に4スト市販車ベースのTT-F1クラスの上限が750㏄になった1984年以降はレースでの勝利のために急激に高性能化しました。その頃も750㏄以上のスーパースポーツは存在したが、スタイルはともかく実質的にはスポーツツアラー的な存在でしかありませんでした。しかし90年代に入ると、よりパワフルで高性能なモデルを求める声が高まったこと、そして急激な技術の進歩によって、大排気量スーパースポーツの新しい扉が開かれたのです。
【2004】CBRが998ccにスケールアップ!:CBR1000 RR
スーパーバイクレースの排気量制限ギリギリまで近づけた998ccにスケールアップされたエンジン、PGM-DSFI、ユニットプロリンクなど、最新テクノロジーが注ぎ込まれ飛躍的に進化した04年型。MotoGPマシン・RC211Vのカラーリングを再現したレプソルカラー仕様も登場した。
開発コンセプトは「RacingDNAのきらめく結晶」。何もかもがRC211Vの最先端テクノロジーを詰め込んだ新設計となっており、レースベースとしての人気もかなり高いモデルとなった。
【2004】R1がフレームを新設計!:ヤマハ YZF-R1
剛性をアップしたデルタボックスVフレームを新設計。エンジンも新ユニットで最高出力を172PS、ブレーキにはラジアルマウントキャリパーも採用。
「セカンダリーロード最速のビューティフル&エキサイティングスポーツ」をコンセプトに、リッターマシンを操る楽しさと、スーパーコーナリングマシンとしてのキャラクターで人々の心を掴んだ、スーパースポーツの基準とも言えるモデルです。