休日はお家でまったりDVD鑑賞が趣味。そんなロレンス編集部員ちぃこが最近見たおススメDVDをご紹介!!!
第1回目の今回は真梨幸子先生の小説『殺人鬼フジコの衝動』を映像化した作品【フジコ】をご紹介。
第1回目の今回は真梨幸子先生の小説『殺人鬼フジコの衝動』を映像化した作品【フジコ】をご紹介。
ストーリー
死刑判決を受けた殺人鬼フジコは10歳の時に起こった一家惨殺事件の唯一の生き残り。一家惨殺事件の被害者であったはずの幼いフジコが、いったいどうして殺人鬼として死刑判決を受けたのか。フジコの娘が書いた手記の担当編集者となった高峰美智子は、その謎を解くためにフジコのいる拘置所へ取材に訪れます。そして、フジコの凄まじい過去が明らかになっていくのです。
ただ幸せになりたい、愛されたいがために殺し続けた女フジコの悲しい生涯
「あたしは人生をリセットできる女」そう呟きながら、殺人を繰り返したフジコ。欲にまみれた殺人鬼として逮捕され世間を騒がせたフジコの殺人の理由。自分自身ではどうしようもなかった不幸な環境にもがき、ただ『幸せになりたい』という女性なら誰もが夢見る幸せを掴みたかっただけ。「美しければ幸せになれる。」と信じ、娘の子供に向かって平気で「この程度の顔に生まれたら人生たかが知れてる。」と言い放つ。幸せになりたいと足掻いて、失敗して、そのリセットの方法がフジコにとっては、『幸せを邪魔した人物を消す事』=殺人だった。
殺人は決して許される事では無いけど、それでもフジコの苦しみに共感せずにはいられない。そんな苦しくて、切なくて痛々しい。愛への渇望と幸せへの執着にのたうちまわる殺人鬼フジコの生涯の物語。今までちぃこが見たドラマの中で最も後味が悪く、でもどこか共感してしまう。そんなストーリーでした。