80年代は歴史に残るバイクブームが日本に巻き起こった。そんな中で登場したRZ250をきっかけに始まる熱狂的な2スト・レーサーレプリカ時代は、現代でも語り継がれるマシンの宝庫。時代を作った革命的なモデルたちの歴史を振り返ってみよう! (オートバイ©モーターマガジン社)

HONDA NSR250R 【MC21】1990

(オートバイ©モーターマガジン社)

www.motormagazine.co.jp

シリンダーやヘッド、クランクなどの主要部を新設計したが、何よりも注目を浴びたのが、高い剛性を確保しながら大容量の排気チャンバーを効率よくレイアウトできるガルアームだった。異形角型2灯式ヘッドライトで顔つきがガラリと変わり、シートカウルが上方へ跳ね上がったほか、アルミツインチューブフレームも縦長の「目の字」構造をもつ異形5角断面材に。リアホイールが18→17インチ化されたのもこの時だ。

モデルチェンジを重ねるごとに、戦闘力と比例してスパルタンな乗り味となっていったNSR250Rでしたが、MC18の後期ごろから戦闘力はそのままに、少しづつマイルドな乗り味になっていきました。その流れで登場したMC21は、ジムカーナでもその乗り味と戦闘力の高さを認められ、人気モデルとなっていきました。