今年度のMotoGP最終戦、バレンシアGPは、来季からドゥカティに移籍するヤマハのホルヘ・ロレンソが独走で優勝を飾りました!

ポール・トゥ・フィニッシュで独走優勝!

期するものがあったのか、今年度最終戦のロレンソはフリー走行や予選でも好調な走りをみせてポールポジションを獲得。現地時間日曜の決勝でも、素晴らしい走りを魅せました。後方でバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)、マルク・マルケス(ホンダ)、マーベリック・ビニャーレス(スズキ)が2位の座を鍔迫り合いをするのを尻目にトップを快走。最後の最後でマルケスに差を詰められますが、そのままの順位でゴール。ヤマハでの最後のレースを優勝で締めくくりました。

決まった時は、誰よりも速さを発揮するJ.ロレンソ(ヤマハ)が、長年所属したヤマハでの最後のレースを制覇しました。来年はドゥカティでどれだけ活躍できるのか? ロレンソの戦いぶりに注目したいです!

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注目のミカ・カリオが駆るKTM RC16は残念ながら完走ならず・・・。フル参戦の来季、KTMがどこまで上位に食い込むか、こちらも来年度の見どころです!

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ロッシと比較して改めてわかる、ロレンソのチャンピオンとしての偉大さ

2008〜2016年、ヤマハファクトリーライダーとしてMotoGPを戦ったロレンソは、3度のライダータイトルと35勝という勝ち星をヤマハにプレゼントしました。ロッシが途中ドゥカティで不遇の時代を過ごしたので、単純に比較することはできませんが、2008〜2010年、そして2013〜2016年、同じマシンで戦ったロッシが2度のライダータイトルと、26勝という結果だったことを鑑みると、いかにロレンソが優れたライダーだったか、改めてわかります。

MotoGPの生けるレジェンドで、最も人気のあるスーパースターであるロッシのチームメイトという、最も精神的に疲れそうな立場でありながら、ロレンソはMotoGPクラスのルーキーイヤーから速さとタフさを発揮しました。

まだ何の実績もないルーキーイヤーから、(タイヤが違えど)ロッシと同じマシンを用意してくれたヤマハに感謝している、とロレンソは語っています。ドゥカティからヤマハにロッシが復帰してからは、ロレンソは自分中心のチーム編成を組んでくれないヤマハにホンネの部分では不満も覚えたでしょうが、それでも対外的には常にロッシと対等に自分を扱ってくれたヤマハに感謝の念を示しています。

ロッシ相手に心折れることなく戦ったロレンソは、紛れもなくグレートなライダーです。今回の有終の美を飾る勝利は、ヤマハに対する最大限のロレンソの感謝と、自分の速さを改めて世の中に強く示すものでした。来季、ドゥカティでどれだけ戦えるか・・・ロレンソの挑戦を見守りたいです!

バレンシアGP予選でポールを獲得し、ガッツポーズを見せるJ.ロレンソ(ヤマハ)。彼とドゥカティのマッチングがどれほどのものか? 興味が尽きません。

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来年のMotoGPが楽しみです!

さてレースに話を戻しましょう。2位は今年度王者の強さで、1秒余までロレンソに追いついたマルケス、3位は今年初優勝し、その後のレースでも非凡な速さを披露したイアンノーネ、4位にロッシ、5位にビニャーレスの順位でした。各チームのエースによる上位争い、といった観があるレースともいえます。

来年はホンダファクトリー以外はライダーのチーム移籍が多くあるので、どのような勢力図が描かれるのか非常に興味深いです。ロッシのチームメイトとしてヤマハに加入するビニャーレス、スズキのエースになるイアンノーネ、KTMのフル参戦開始、そして王者マルケスと帝王ロッシの確執は・・・? 見どころいっぱいの来季のMotoGPが今から楽しみです!