CB92が登場した1959 年。そこから続くCBの歴史は日本のスポーツバイクの足跡そのものとも言える。歴代CBは様々な顔を持つが、どれひとつとってもその骨格を形作っているものは、やはり“ スポーツ” であった。そんなHONDAが誇るCBシリーズの歴史を振り返っていきたいと思います。

最速にして最高のCB!:CB1100R [RC](輸出車)

(オートバイ Classics©モーターマガジン社)

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大胆なトリコロールカラーに、大柄な車体とでっかいフェアリング。正にRS1000レプリカの名にふさわしい。今でこそ100万円台で買えるけれど、出た当時は逆輸入なんて全く一般的でなく、一時は300万円台をつけたというスーパープレミアムなバイクだ。なにしろ無敵艦隊RCB、そしてRSのレプリカであり、CB-Fシリーズの最上モデル。言うならば、NRよりも夢のバイクだった。そして嘘か誠か、こいつのエンジンはRSC(現HRC)が1台1台手で組み上げていた、なんて噂もあったほどで、そのレスポンスの良さとパワフルさは市販車の域を超えている。

パワーがあり、そのパワーが扱い易く、そして高速走行が楽。スーパークルーザーとしての実力は
一級品であるこのモデル。コーナーリングの軽さとシャープさも兼ね備えた時代を感じさせない。それが、無敵艦隊RCB、そしてRS1000の血を受け継ぐ1100Rなのです。