1982年まで、日本の量産車にはカウリングも低いハンドルも許されていなかった。これらの規制が緩和されたのがレーサーレプリカの誕生を促したのである。そして1983年2月20日SUZUKIから発売された日本のレーサーレプリカ第1号RG250Г。そこから始まったレーサーレプリカブームの軌跡を辿っていきたいと思います。
プロダクションレースでの世界制覇を目指してフルチェンジした2代目NSR
2年連続で世界GP250のメーカータイトルを獲得したワークスレーサーNSR250の技術をフィードバックした初代NSR250Rがデビューしたのが1986年10月。そのわずか1年後の1987年11月には早くも第2世代が登場。
エンジンからフレームまで全面改良され、歴代NSRで最強の呼び声も高いNSR250R/MC18である。
HONDAは1986年10月、市販レーサーのRS250Rに保安部品を取り付けたかのような初代NSR250Rを発売。そのわずか1年後の1988年1月、SPレースのチャンピオン獲得を目標に全面改良された2代目NSR250R/MC18を登場させるのです。それは、フレームには市販レーサーRS250Rと基本的に同じ5角断面アルミツインチューブを採用し、口径を28㎜~32㎜としたキャブレターには電子制御のPGMが導入されたモデルでした。