現地日曜日、カタールで行われたSBK=世界スーパーバイク最終戦は、後半戦絶好調のあの男が見事な勝利をマークしました!
赤旗中断で、レース2は仕切り直し
2016年度のSBK最後のレースとなるレース2は、アル・スライティ(カワサキ)のマシンがオイルを撒いて炎上というハプニングがあり、赤旗中断となりました。再開したレース2は10周で競われますが、中断前も首位を走ったチャズ・デイビス(ドゥカティ)が絶好調を維持。トム・サイクスとレオン・ハスラムのカワサキ勢がこれを追います。
首位勢を猛追したのが今年度王者のジョナサン・レイ(カワサキ)。僚友のサイクスを抜いて、デイビスを追撃します。しかし、デイビスとの差がなかなか詰まり切らないので、レイはチームメイトのランキング2位を守る作戦に切り替えます。つまり、サイクスに2位を譲り、デイビスとのポイント差を守ることで、カワサキファクトリーの年間1-2を選択したのです。
年間最多勝はC.デイビス(ドゥカティ)の手に!
この結果、このレースを制したデイビスとサイクスは445対447とわずか2ポイント差となり、かろうじてサイクスが年間2位を守りきりました。惜しくも年間3位にとどまったデイビスですが、これで6連勝として年間勝利数は11に達しました。これは年間最多勝で、少しはデイビスとドゥカティチームの慰めにはなるかもしれません。ホント後半戦のデイビスは速く、強かったです。
なお3位はレイ。4位はこのレースでヤマハを離れるシルバン・ギントーリ。5位にハスラム。6位がジョルディ・トーレス(BMW)という結果でした。
来年はスズキとホンダの新型車参入するので、SBKの勢力図がどうなるのか非常に楽しみです。そして最後のカタールで初表彰台をゲットしたヤマハYZF-R1や、終盤戦にデイビスが大活躍したドゥカティを、近年最強のカワサキファクトリーがどう迎え撃つのか? 来年のことを言うと鬼が笑いますけど、来年度のSBKが楽しみですね!