残暑厳しい中にもそろそろ秋の気配が。
さて、猛暑の7,8月にはスーパーGT選手権が3回、菅生、富士そして鈴鹿1000kmと行われました。
夏の終わりとともにこれらのレースを振り返ってみましょう。
まずは7/23-24の第4戦、スポーツランド菅生です。

土曜のピットウォークでは、星野一義監督とJP・デ・オリベイラ選手の誕生日会が開かれました。
大きなバースデーケーキの登場で、ピット周囲は押すなよ、押すなよ、の怪しい雰囲気に(冷汗)
しかしさすがに御大にハプニングは起こらなかったようで、取材陣は一安心。

午後の予選でポールポジションを射止めたのは、6号車WAKO'S 4CR RC Fの大嶋和也選手。レクサス勢は3,4番手にも38号車と36号車が。
2番手は17号車KEIHIN NSX CONCEPT-GTの塚越広大選手。NSX勢は5番手にも15号車と、ようやく速さを取り戻したか。一方GT-R勢はQ1の赤旗でアタックタイミングを逃しQ2進出ならず。

決勝日のグリッド上、ホンダの八郷社長と握手をする山本尚貴選手。100号車RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは7番グリッドからスタート。ここまで我慢のレースが続いた山本選手、夫婦揃って「モヤモヤ」を卒業できるか?

そして14時06分、81周のレースがスタート。昨年までの眺めと異なり後方の様子までは確認できませんが、全車グリッド順通りに1コーナーへ進入。

しかしながら、6周目にトップの6号車がGT300マシンと絡みスピン、代わって首位に立った17号車も16周目にバトルでコースアウト。38号車ZENT CERUMO RC F石浦宏明選手と39号車DENSO KOBELCO SARD RC Fヘイキ・コバライネン選手のレクサス同士のトップ争いに。さらに後方で火花をちらしながら追い上げるもう1台のレクサスが。

GT300マシンのクラッシュにより、27周目よりセーフティーカーが導入。この時点での順位はトップ38号車、2番手に19号車WedsSport ADVA RC F関口雄飛選手が浮上。3番手に38号車。今年のルール改正により、SC明けまでピットインはお預けです。

31周目にSC解除となり、トップの39号車は46周でピットへ。タイヤ交換、給油そして平手晃平選手にドライバーチェンジしコースにトップで復帰、のはずが何故か前に1台のGT-Rが。
SC明け直後にピットインした24号車フォーラムエンジニアリングADVAN GT-Rは、タイヤ交換を行わないことでピット作業時間を短縮し、全車がピット作業を終えた時点で首位に立っていたのです。


激しい3番手争いをしながら前を行く2台を追いかけるレクサス勢。38号車立川祐路選手、19号車国本雄資選手そして6号車の大嶋和也選手。

72周目、ついに4台のレクサスに追い詰められるも、巧みなライン取りで何とか逃げ切ろうとする24号車佐々木大樹選手。そしてレクサス勢の順位が入れ替わり始めた76周目、またもやGT300マシンのクラッシュによりレースが赤旗中断。

結局このままレース成立となり74周終了時の順位で確定。タイヤ無交換作戦を敢行した24号車GT-Rが優勝しました。佐々木選手を抱きしめる歓喜の近藤真彦監督、傍らにはスタートドライバーの柳田真孝選手も。ヨコハマタイヤ、真夏のSUGO「マモノ」を味方に無交換で走りきりました。

気付けばここまでGT-Rの3連勝。でももし24号車がセオリー通りタイヤ交換をしていたら、表彰台はレクサス勢に占拠されていたことに。そしてファステストラップは17号車NSXの小暮卓史選手が出していることから、今後は3メーカー、三つ巴の戦いが見られるのではないでしょうか。

気をつけてお帰り下さい、ということで、今回はここまで。
次回は富士スピードウェイのレースを振り返ります。
                                  (PHOTO:井上雅行)