第175回は、 日産自動車「スカイラインシリーズ」 3車種をご紹介します!「低燃費」と「高性能」の両立して時代のニーズに応えた、この当時の最高のGTターボ技術を搭載したクルマでした。(あぁこ@ロレンス編集部)
日産 スカイラインGT(1981年)
スポーツ性とその独特の魅力によって、“スカG”の愛称とともに根強い人気を持ち続けてきた日産の“ドル箱”車種。もっともDOHCのGT-Rの退場後は、動力性能にも見るべきものはなく、スポーティさもフィーリングのみにとどまっていたが、55年4月からターボGTを加えてスカGはよみがえった。6気筒、OHC、1998ccのL20型エンジンにターボチャージャーとEGIを組み込んだL20ET型がそれで、ブルーバード・ターボと同じノックセンサーつき。最高出力145PS/5600rpm、最大トルク21.0㎏-m/3200rpmで、0〜400mでは国産最速の15.78秒をマークする。新登場のターボ・GTシリーズにはE、EL、EX、ESの4グレードがセダンとHTにそれぞれ設定されている。
スカGの名に恥じないめざましい動力性能を発揮するターボGTのカゲはいささかうすくなってが、このノンターボGTには115PSのL20E型と、EGIつき125PSのL20E型に、ターボGTに続いて登場した6気筒、OHC、2792cc、91PSのLD28型ディーゼルがある。この2800ディーゼルGTはガソリン車に匹敵する動力性能を発揮、経済性に加えてシャープな走りを強調する“世界最速のディーゼルGT”である。サスはGT全車に4輪独立、ブレーキはGT-ESのみ4輪ディスク。スラントノーズのGTのマスクは、TⅠシリーズの丸型4灯ヘッドに対して角型2灯、ハロゲン標準。