この連載では、モーターマガジン社出版「月刊オートバイ【別冊付録】不朽の日本車102年史」より、日本を作り上げた歴史のオートバイを振り返っていきます。
日本の歴史1909年産声をあげた日本最初のオートバイ、島津NS号から2011年モデルまでじゃんじゃん紹介していくので、「そういえばこんなバイクあったなぁ」と懐かしい気持ちになってもらえたり、「昔はこんなオートバイがあったんだ!」とあらたな発見をしてもらって、お楽しみいただければと思います。(akiko koda@ロレンス編集部)

当時、国内最大排気量のバイクを販売していた「目黒製作所」という老舗バイクメーカーがありました。ロータリー式ミッションを最初に開発したメーカーです。

この「カワサキ メグロ K2(通称スタミナ)」は、当時は白バイ用として使われていたようです。今でも通用する美しい作りのデザインですよね。
のちに小型車が主流となる時代になり、目黒製作所はカワサキが吸収合併されることとなりますが、その後「カワサキ メグロ K2」をベースに、カワサキWシリーズという名車が生まれました。

カワサキ 500メグロ K2(1965年)

●空冷4ストOHV並列2気筒
●496cc
●36PS/6500rpm
●4.2kg- m/5500rpm
●29万5000円
©オートバイ別冊付録 不朽の日本車102年史

川崎目黒製作所の倒産後、カワサキの傘下となったメグロブランドで発売されたモデル。メグロ時代から3馬力のパワーアップがなされ、4.2kg-mの最大トルクも当時の国産車としては最高。カタログデータでは最高速も165km/hを誇る、当時数少ない国産大排気量車として君臨。この後、 Wシリーズに発展することになる。(©オートバイ別冊付録 不朽の日本車102年史)