いきなりサムいタイトルで申し訳ありません・・・。先日(7月24日)、川越・モトクロスヴィレッジで「チキチキ”VINDURO」という古いトレール&エンデューロの3時間耐久などのイベントが開催されたのですが、根っからのオフロードバイク好きの私は、愛車の1981年型ホンダXR200Rbで参加してきました。そして、改めて愛車の良さに感じ入ってしまったのです(まぁある種のオノロケです?)。

オフロードファン垂涎の的だった、初期のプロリンクXR-Rシリーズ

趣味に関しては旧車専科の私としては、1981年型のホンダXR200Rbは割と最近のモデルのように思えるのですが、もう既に発売から35年の時が経過しているのですね・・・。ということで、XR200Rbがどういうモデルなのか、改めてご説明させていただきます。

1981年にデビューしたホンダのエンデューロモデル、200、250、500のXR-Rシリーズ各機種は、プロリンクというボトムリンク式リアサスペンションを採用したのが最大の特徴でした。リア2本ショックがまだまだ定番だった当時のオフロード界にあって、車体中心部にマスの集中させたプロリンクのXR-Rシリーズは、旧型の2本リアショックXRシリーズよりも飛躍的に走行性能を向上させたモデルとして、主要輸出国のアメリカで大いに評価されました。

1981年型ホンダXR200Rbのカタログより。軽量化のためクレードルフレームではなく、ダイヤモンドフレームを採用していたのが、初期のXR200Rの特徴のひとつでした。

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1980年代後半の時代は、プラザ合意後の円高(いわゆるバブル景気のころ)もあって、逆輸入車のホンダXR250R(ME06)がかなりお安くなったこともあり大人気になりましたが、それまでの時代ははるかに円安でした・・・。1981年当時、XR-R系の最小排気量のXR200Rbは逆輸入車で70万円オーバー! かなり裕福なオフロードファンでないと、おいそれとは手が出ない高額車だったのです。

グッとくるカバーフォトの、1981年型ホンダXR200Rbのカタログ。あらゆる地形を自由に駆け回りたい、というオフロードライダーの夢を具象化した、良い写真だと思います。

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なおホンダは大英断を下して1981年型のXR200Rbを国内販売しました・・・もっとも、サーキット専用の競技車両としての販売でしたが・・・。その価格は31万円!  ナンバー登録して公道走行が可能な逆輸入車の半額以下のプライスでした。大きな声では言えませんが、当時国内使用XR200Rbをご購入した方の多くは、裏ワザ?でピンクナンバー(原付2種)でXR200Rbを登録し、市街地や林道での走行を楽しんだものです・・・(遠い目?)。

国内使用の1981年型ホンダXR200Rのカタログ。公道走行での使い勝手を考慮したトレール車には満足できないマニアックなファンに、大いに支持された商品でした(しかしXR200Rbの違法登録が当局に問題視されることになり、後に発売されたXR国内仕様のナンバー取得は、不可能なレベルで難しくなりました)。

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ついにXR200Rの実車を入手!

コドモの頃から、何事にも外観より中身を重視・・・している(つもり)の私も、最初期のXR200Rの伸びやかで美しいスタイリングには魅了されました。そしてオフロードに熱中した若いころ、センパイたちが語る「XR200Rは乗りやすい良いバイクだった」という言葉にすっかり洗脳されてしまったようです。オフロードは2ストロークに限る! という愛車選びをしていた若い頃の私でしたが、心の片隅にはいつも、XR200Rの存在をついつい意識してしまう日々が続きました。

そして今から4年前、縁あって1981年型XR200Rをついに入手する機会に巡り会いました。いろいろ難がありましたが、コツコツとしらみ潰しに不具合を解消して、かつて見聞きしたXR200Rの良さを体験出来るレベル(そのつもり?)まで仕上げました。   (続く)

よみがえった1981年型ホンダXR200Rbと私。

オマケ:当時の良いカンジのCM動画です

以下にご紹介するのは1981年型のXR-Rシリーズのコマーシャルフィルムです。まさにプレイライドとはこのこと!と思わせる、大自然のなかで活き活きと走るXR200R、XR250R、そしてXR500Rの姿を楽しく見ることができます(画質はイマイチですけどね・・・)。絶対的な"速さ"よりも、オフロードを駆け抜ける"楽しみ"が一番!という価値観のプレゼンテーションでもあるこの動画をお楽しみください。

1981 HONDA XR200R XR250R XR500R

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