しばらく凍結されていた次期フェアレディZの開発が再開された。初代S30型のコンセプトに回帰して軽量・コンパクトになるという。

いろんな事情があって開発がストップしていた次期フェアレディZですが、ようやく再開されたというニュースが入ってきました。

次世代Zの開発テーマは「原点回帰」。世代を重ねるたびに大きく豪華になったZですが、次期型では初代S30型を彷彿とさせる、手頃なサイズ&軽量化がポイントで、ちょっと頑張れば誰でも買える比較的安価なスポーツカーとして生まれかわるとのこと。これは楽しみですね!

軽量化の秘密は、メルセデス・ベンツのプラットフォーム。現行型のそれは誕生から20年近く経っていて、完成度は高いのですが軽量化には限界があるとのこと。新たに提携先であるダイムラーから調達することで軽量化と製造コストの圧縮を図るといいます。

搭載されるエンジンは2機種が候補に挙がっています。ひとつは新開発の2.5ℓ4気筒ターボエンジン、もうひとつが上級グレードに搭載される3ℓのV6ツインターボです。どちらも最高出力は300ps前後になると思われます。最終的には、どちらかひとつになるという情報もあります。

最後に発売時期について。開発が再開したばかりなので、さすがにあと3年ほどかかりそうですが。と、ここで「…確か初代Zの発売は1969年だったはず」と気がついた人は偉い! そうなんです、どうやら「生誕50周年記念車」として華々しくデビューする可能性が大なのです。誕生から50年を経て、初代のコンセプトに回帰する次期フェアレディZ。いまからワクワクしてしまいますね。

まだ最終デザインは決定していないようですが、きっとこんな感じになるでしょう(ホリデーオート編集部作成の予想図)。詳しくは7月9日発売のホリデーオート8月号をご覧ください。