*社名・車名ともに掲載誌の表記に合わせ、原文のままとしております。
第364回は、あの「ディーノ 308 GT4」の後継車モデルとして発表された「フェラーリ モンディアル 8」です!(akiko koda@ロレンス編集部)
フェラーリ モンディアル 8
1980年のジュネーブ・サロンで発表されたニューモデル。“408”としてウワサされていたが、まったく新しいネーミングで発表された。この車名も、1954年に登場したレーシング・スポーツをリバイバルさせたものである。“8”はV8エンジンを示す。このエンジンは“308”と同じボア・ストロークだが、出力とトルクは低くセッティングされている。2+2のシート配置がこのモデルのポイントで「4名乗れる小さいフェラーリ」としてアメリカのマーケットで歓迎されるにちがいない。
シャシーの基本は308と同じだが、増加した車重と定員いっぱい乗った場合の重量増を配慮し、308では275mm/279mmだったブレーキ・ディスク径は282mm/297mmに強化されている。むろんすべてベンチレーテッドだ。エンジン・オイルのクーラーも標準装備する。“308”にくらべひとまわり大きくなったボディのスタイリングはピニンファリーナ。軽合金ホイールのデザインも新しい。