世界中のスポーツカー・メーカーが注目しているレース・カテゴリーがGT3。改造範囲が比較的狭くて市販車に近い状態なので、コストもかからず参戦が容易、しかもクルマの性能も誇示することが出来るとあって、国内メーカーでも日産がGT-R、レクサスがRC FがGT3車両を販売しています。ほかにも、アウディR8、ポルシェ911、メルセデス・ベンツ SLS AMG、BMW Z4 & M6、フェラーリ458イタリアほか名だたるスポーツカーはみんなGT3車両をラインアップしています。

そんなGT3に新たに参戦布告するのがホンダ=アキュラ。去る7月7日、ついにウワサのGT3車両が公開されました。未塗装のフルカーボン・ボディが凄みを漂わせていますが、市販モデルと大きく違うのは「ハイブリッドではない」ところ。フロントモーターが付いてない後輪駆動車なのです(日産GT-Rも後輪駆動です)。エンジンはもちろん規則に合わせてチューニングはされていますが、V6の3.5ℓは変更なし。ミッションは市販車の9速DCTから、レース用の6速シーケンシャルに変更されています。

レース専用車として販売されるので公道走行はできません。

このNSX GT3は今年の秋にFIAの認証を取得して、来年から世界各地のレースで活躍する予定。日本でも、スーパーGTやスーパー耐久で活躍することが期待されます。価格はまだ公表されていませんが、他のGT3車両から推測すると4000万円前後。そこのアナタ、NSXでレース参戦、いかがですか?

FIA規定に則って後輪駆動に改造されたNSX GT3。巨大なリアスポイラーなどエアロパーツも大迫力です。