友人が病に倒れ、葬儀に向かった私は、彼の愛娘が「お父さんのバイク、私が乗る」と笑顔で言ったとき、嬉しくもあったが素直に「それがいい」と答えることができなかった。バイクに乗るかどうかは結局本人次第であって、ぜひ乗るべきだなどとは口が裂けても言えなかったからだ。
『RIDE The Rituals』(©東本昌平先生・モーターマガジン社)より

しかし、結果的に彼女が正しいバイクとの付き合い方ができなかったとしたら??
乗るのも自由、乗らないのも自由、自分次第。私たちはそう教わってきたが、いまの若者には、もしかしたら私たちはもっと積極的に導いてあげるべきなのではなかったろうか。
オートバイと向き合う形も方法も、昔と今では違っているのかもしれない。

「私」は彼女とバイクの良き導き手として、彼女たちと関わることを決意したが、

みなさんならどうだろうか。