輝かしいあの時代を駆け抜けた名車たちを手に入れる、ラストチャンスは今かも…というワケで、新ジャンル・クルマ情報誌「輸入車道楽 SHA LUCK」の記事から注目ネタをピックアップしてお届けする「ギリギリ・ボーダー名車」たちの世界。第4回目は、時代の壁を越えてさらにその重厚ぶりに磨きをかける、メルセデス・ベンツの美学をば、ご紹介。

1994年式 メルセデス・ベンツ E320T ロリンザー仕様 130万円なり。

男女が絆を深めるがごとく…山あり谷ありを越えて「一生モノ」に

ただ単に長持ちする…だけではありません。80年代から90年代頃に生まれたメルセデス・ベンツのクルマたちには、最良の実用車メーカーとしての誇りと、それにふさわしい品格、圧倒的な信頼性が備わっていました。昔ながらのファンは親愛の情と敬意を込めて、その当時のモデルを「よき時代のメルセデス」と呼ぶそうです。

ここでご紹介するEクラスのステーションワゴンもまた、その「よき時代」からの贈り物と、言えるかもしれません。実車を目にしたシャラックの記者曰く…「真空パックして冷暗所に保管してあったのではないかと思うほどの」現役車オーラを放っていた、とか。実に絶妙な「たとえ」です。

もちろん本当にパックされていたワケではなく、普通に時間が流れいていく中で使いこなされ、ほどよく熟成してきた…といったところでしょうか。販売している「トータルアクセス」の石川忠良社長の「ちゃんと手入れしていれば、この時代のメルセデス・ベンツは一生モノです」という言葉が、リアルに理解できる1台です。

表面がリペア処理されているとはいえ、上質な素材感はまったく変わらず…というより、もしかすると新車の時よりも、さらに味わい深い風合いを醸し出しているかもしれません。

エンジンは直6の3.2Lで、225PSを発揮。豊かなトルク感は、ゆったりと乗りこなす楽しさが満喫できそうです。

FRのプレミアムワゴンで、しかもこの余裕のカーゴスペース…いろんな「遊び」のシーンで活躍してくれるハズ。

「ときには路上でエンコするような経験もしながら、それを乗り越えて絆を深めていけるのが…」と、石川社長から粋なメッセージが。この時代のメルセデスの魅力が、そこに凝縮されているような気がしました。曰く「男女の関係と同じ」。確かにしっかり愛情を注げば、クルマは人生の素晴らしいパートナーになってくれるハズです。

もちろん時には「お付き合い」に苦労することもあるかもしれませんが…「よき時代」をともに過ごせることを素直に喜び合える関係になれたなら、それはとても幸せなことでしょう。

お祖父さん、お父さん、そして石川社長…輸入車メカニックの三代目は、「よき時代」のメルセデス・ベンツにベタぼれ! なのです。

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