カワサキを象徴する色、ライムグリーン。強く、美しく、誇り高きライムグリーンのマシン達は、カワサキが挑戦者であるという証でもある。
不運を象徴する色、「緑」。その選択はカワサキの挑戦の始まり。
1968年のデイトナにて、カワサキの持ち込んだレースマシン、A1Rの色。それは多くの人の目をひく鮮やかなライムグリーンだった。
当時、「緑色は不運の象徴」といわれ、誰もが避ける色だった。そんな不運の象徴といわれる緑を選ぶ、それこそがカワサキの挑戦のはじまりでもある。
1968年に登場、A7RS。
眺めているだけで心が躍る、美しいライムグリーンのマシン達。1968年に登場したA7RSは、A1Rをベースにボアを拡大したA7Rの後期型マシン。
最高出力は60ps/9700rmp。ライムグリーンとホワイトのコントラストは多くの人々を魅了した。
ところで、ライムグリーンを選ぶ以前のカワサキのマシンは何色を纏っていたのだろう?
それは、レッドとホワイトのツートンカラー。人々の目を引くために選ばれたこのカラーは、1969年のデイトナ以降、ライムグリーンとホワイトに塗り替えられ、ライムグリーンはカワサキの象徴となっていく。
誇り高きライムグリーンの挑戦者の歴史は、まだ始まったばかりだ。