【名車の記憶 ホンダスポーツクロニクル】そよ風を感じるオープントップのNSX。

マイナーチェンジを繰り返すNSX、今回は世界第一級の性能を狙ったミッドシップのスポーツカーNSXの変わった話題をご紹介します！オープンカーでありながらスポーティな走りで夢中にさせてくれる、ピュア・スポーツな優れた剛性のNSX-Tの詳細がこちらです ♥︎

注目の メカニズム は“Fマチック”と“DBW”

NSXはもともと「運動性能」「ヒューマン・フィッティング」「環境適合性」の3つのパフォーマンスを高次元でバランスさせたスポーツカー。その3軸のベーシックコンセプトをさらにレベルアップさせたのが今回のマイナーチェンジだ。具体的には、ステアリングから手を離すことなくシフト出来る新ATマニュアルモード&システム「Fマチック」、 アクセルワイヤを排した電子制御デジタルモーター駆動の新スロットルシステム「DBW(ドライブ・バ イ・ワイ)」、新制御を追加したトクラクションコントロールシステム「TCS」などが挙げられる。

最強かつ最上の オープンクルーズ が楽しめる

新バージョンの「NSX-T」は先に述べた技術に加え、サーキットを走れるオープントップ実現のために、ボディはスーパーコンピュータの強度解析に基づき、全体で50カ所以上にわたってボディ部材の厚さや構造を変更している。例を挙げれば、補強剤を入れたダッシュボードアッパーやセンターピラーなど。さらに板厚をアップした部材なども採用している。この高剛性ボディを基に、機能性に優れ、開放感に満ちた独自のルーフシステムを採用している。ルーフはオールアルミ製で、重量は8.5㎏と軽量。左右にあるレバーを回すだけで、大人一人で簡単に脱着できる独自のロック機構を採用する。そのルーフは、エアクリーナーの形状を変更してスペースを確保したメンテナンスリッド内のルーフ収納ホルダーにピタリと収まる。コンパクトに収納できるため、ユーティリティもエクステリアも損なってないのがミソ。(HA1995年4月 日号掲載 抜粋)